古本まつり2023 ①初日は善戦したか?
神田古本まつりの初日を覗いてきた。極力買わないようにするつもりだったのだけれど……(^^;
10:45に現着(神保町交差点)。いったん靖国通りを九段下方面へ歩きかけるが、あわてて引き返して、“さぼうる2” 開店待ちの列に並ぶ。私で10番目だった。
ナポリタンとアイスコーヒーのセット(今日は平日)で早めのランチを済ませ、改めて九段下方面へ歩きながら、街路に並ぶ平台や棚を見てまわる。
中川書店前の新書棚は例によって “古本まつり” 用に一新されていた。1個500円のこけしは外国人向けの品揃えか。(^^;
筑摩書房の『ローマ帝国衰亡史』11巻が5500円で出ていた。せっせとちくま文庫で全巻揃えた私は見ないふりをして通りすぎたかったけれど、うらめしく眺めてしまった!
実は、白山通りを越えてずっと遠くにある古書店でもこの11巻セットを5500円で販売していた。姉妹店だったのか、それともそれが神保町での相場というものなのか私にはわからない。
さらに九段下方向へ進むと古書いろどりのブースがあった。ここで古いポケミス1冊(400円)とハヤカワ・SF・シリーズ1冊(800円)を拾う。実は、ポケミスの『わが青春のマリアンヌ』(800円)も見かけたのだけれど、心頭を滅却して何事もなかったかのようにやり過ごす。 (^^;
さらにアフリカものがないか注視しながら、私が勝手に命名したJGB1(北澤書店先にある@ワンダー)までやってきたところで折り返し、交差点方面へと道を逆にたどる。
外国人客もけっこういて、彼らは、日本の昔の風景写真とか浮世絵などをあしらった絵はがきにひかれているようだ。
私と同年輩ぽい男性客が、3桁の番号がズラリと並ぶメモ紙と書棚とをしきりに見比べているのを見かけた。自宅のポケミスコレクションの欠番リストか。コンプリートを目指しているのだろう。
明倫館書店は例によって、店のはす向かいの街路にも臨時の棚を設けていた。ここではちょっと迷ったけれど、地人選書32の『宇宙を創る四つの力』(300円)を拾う。1984年原書刊行の物理学書など本来ならスルーすべきところだろうけれど、著者がP・C・W・デイヴィスだし、まずまず美本だったので衝動的に買ってしまった。イカンなぁ。(^^;
いっぽう、店舗前の常設ワゴンでは、ルイセンコ学説ものなどいろいろと興味深いものがあったのだけれど、そこはグッと我慢して、中原佑介の『大発明物語』(200円)のみをピックアップ。以下の書影とは異なる、1975年に美術出版社から刊行されたバージョン(装幀・レイアウトは福田繁雄)だ。ただし、紙函の背表紙側下は破れていて、価格並みのコンディションではありました、ハイ。
途中、世界大ロマン全集(箱入り・月報あり?)が何冊か置かれた平台があって、『ツシマ:日本海海戦』が少し気になった。800円か、う~ん。(>_<)
おなじみ澤口書店では、保育社のカラー文庫がどっと出ていたけれど、理系人には草思社のサイエンス・マスター・シリーズのハードカバー版(各600円)のほうが気になるかも。少し前に刊行されたものだけれど、基本的にどれも良書だと思う。
明倫館書店でもこれほどまとまった形でワゴンに出ることはなさそうなのでまとめ買いのチャンスかも。ただし、個々には文庫化されているものがあるのでそのあたりは要チェックだ。
◆ 情報は古いかも
今年も書泉グランデ前に陣取った盛林堂では、厳選に厳選を重ねて、青心社の文庫1冊(500円)と、創元SF文庫版(2005年刊)に先立つ、ジャストシステム版(1996年刊)の『地軸変更計画』(500円)の2冊にまで絞り込む。盛林堂がここに出す本は比較的良好なコンディションのものが多いような気がする。
ここで路地に折れてすずらん通りを抜け、ビブリオのところを左に曲がると、入店待ちの人々が列をなすキッチン南海が見えてくる。
その向かいにある羊頭書房では、さすがに先日来てから間もないので、(私にとっての)収穫はなく、すごすごと靖国通りへもどる。
交差点前のドトールで少し休憩してから向かったのがJGB2(かつてのパチンコ店人生劇場の建物を引き継いだ古本劇場=@ワンダー2号店)。
ここでも入り口前に戦前の絵はがき類が置かれていた。店内は相変わらずゆったりした感じで、お祭り気分は感じられない。気になる新書が何冊かあったのでちょっとメモメモ。 φ(..)
信号を渡って旧三省堂前に立ち並ぶブースも見てまわり、古い岩波新書の『死よ、驕るなかれ』(100円)を拾っておく。
初日はなんとかセーブできたつもりではいるのだけれど、問題は明日からだよなぁ……(^^;