国内独自の観測気球か? | DVD放浪記

国内独自の観測気球か?

日本広しといえど、このブログでしか読めない(そして、だれひとり読みたいとも思わないであろう(^^;)、Who Is/Was ...? シリーズについての記事である。なお、以下に掲げる価格情報はいずれも瞬間的なものなので、その点なにとぞご理解ください!

 

 

【注意】私は個人的興味からこのWho Is/Was ...? シリーズを利用しているだけで、これを広く英語教材として推奨しているわけではありません! 電子書籍をめぐるアマゾンや版元の販売戦略ウォッチング記録としてご覧いただければ幸いです。

 

<(_ _)>

 

 

 

 

 

数年前、私はこの子ども向け英語読み物シリーズを追いかけていた時期があった。

 

当時この版元(あるいはアマゾン?)は、何百という既刊タイトルのなかから毎月数冊を選んで200円台でセール販売を行っており、底値では150円となることさえあったのだ。当時600円台のタイトルも多かったから、その4分の1である!

どうせそんなものレアケースなんだろう?

 

 

 

ただ、2020年11月以降そうしたセール販売は打ち切られ、全体の価格水準も700~800円近くに大きくシフトし、新刊のなかには1000円を超えるものまで出てきた。

 

こうして、Who Is/Was ...? シリーズは、下級市民の私とは無縁の存在となってしまったのだった。

 

 

 

 

ところが、そのシリーズの価格に一部変化が現れた。つい先ごろ400円台にストンと下がったものが出てきたのだ。

 

たとえば、What Were the Negro Leagues? などは、直近の649円から36%下げた 414円へ……と書いているうちに、さらに351円となってしまった! 

 

 

 

 


Negro Leagues は黒人のみで構成された野球リーグで、1920年代から40年代にかけて活動したが、1947年にジャッキー・ロビンソンがブルックリン・ドジャースに入団したことをきっかけにその役目を終えることとなった。

 

 

イチローがその記念館を何度も訪れ、寄付も行っていたというエピソードを伝え聞き、150円になったら入手しようと思っているうちに買いそびれてしまっていた1冊である。(^^;

ただ安けりゃいいのか?

 

 

 

いっぽう、610円から416円に下げた Who Was Julia Child? は、431円へ微調整。(^^;

 

 

 

 

 

 

ジュリア・チャイルドは、映画「ジュリー&ジュリア」にも描かれたアメリカの著名な料理研究家である。

処女出版は Knopf社から

 

 

 

Who Was Richard Nixon? も、当初の648円から482円へ、さらに456円へと下げている。

 

 

 

 

 

その第37代大統領を目一杯リスペクトしたコメディ映画がこれ

 

リスペクトは映画だけにとどまらない…(^^;

 

 

 

アメリカ女性として初めて宇宙を飛行した Sally Ride や、今日なおパーティーゲームにその名をとどめる Blackbeard(黒ひげ)も今回のセールにエントリーしている……と思ったら、黒ひげは現在609円ではや離脱か。(^^;【追記:2023/09/20/00:40】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回の Who Is/Was ...? シリーズの価格変動には興味深い点がある。

 

① 日本アマゾンの洋書の価格決定プロセスの内実は不明だけれど、基本的に(爆安セール品も含めて)本国アマゾンの価格とパラレルな動きとなっている。もちろん、ドル円相場の影響込みである。だが今回、本国価格とは解離がある。

 

② また、本国アマゾンのセールの場合、版元の意向なのか、アメリカ大統領ものとか、ネイチャーものとか、ざっくりとしたテーマが見られたのだが、今回は雑多である。(^^;

ざっくりとしたテーマ?

 

 

つまり、過去のセールは本国アマゾンに連動したセールだったが、今回は、日本アマゾン独自の動きではないかと思われるのだ!

 

 

 

 

その意図がいかなるものかは「神(=アマゾンさま)のみぞ知る」である。

 

語彙レベルを区分けした段階的英語リーダーにくらべていまいち特色を打ち出しにくい Who Is/Was ...? シリーズに英語多読信奉者の関心を向けてもらうため、“呼び水” としてどのあたりの価格帯が有効かを探る試みなのだろうか?

 

全ページのほぼ半分がイラストという共通フォーマットの “コスパ” を考えたとき、過去の150円とか200円台はムリとしても、個人的には300円ぐらいでもないと多読用に何冊も買えるものではない。

 

ということで今回は、お久しぶりのご挨拶がわりに、端数ポイントなんかとあわせて What Were the Negro Leagues? あたりを購入させていただきましょうか……(^^;