ニクソン:理想の大統領
歴代のアメリカ大統領を、冗談やギャグのネタにされた回数で並べたなら、おそらく、ワシントンがベスト1の座を占めるのではないかと思う。だが、第二次世界大戦後に限るなら、順位はともかくとして、そのベスト3の中にリチャード・ニクソンがランクインするのはまず間違いないはずだ(他の候補者はビル・クリントン前大統領とジョージ・W・ブッシュ現大統領で、いずれも強敵ではあるが、ニクソンの前では貫禄負けか)。
そのニクソンをからかったアルバムを最近入手して聴くことができた。
I Am the President/Radio Free/David Frye

¥1,596
Amazon.co.jp
このCDには、I Am the President と、Radio Free Nixon という2枚のアルバムが収められているが、特に後者が面白かった。
マスコミに叩かれ続けているニクソンが、自分専用のラジオ局、Radio Free Nixon を開設したら、という設定で、ヘンリー・フォンダ、ジョージ・C・スコット、リンドン・B・ジョンソン、トルーマン・カポーティ、ビリー・グラハムら錚々たる著名人が(物真似で)さまざまな番組に登場するという趣向である(ちなみに、番組と番組の間に挿入される "72WNIX. 120 % American, are you?" "Respect the majesty of the presidency. 72WNIX." といったジングルは秀逸だ)。
もちろん、このCDの中でニクソンは徹底的にコケにされるのだが、それはもう、サンドバッグというか、ドアマット並みの扱いである。彼は、嘘つきで、ずる賢く、陰鬱で、うぬぼれ屋、小心者で、他人の眼が気になってしかたがないどうしようもない男として描かれているのだ。
例えば、別のタレントによってジョン・F・ケネディ一家をテーマにしたアルバムも出ているのだが、同じ笑いのネタとして大統領を利用していながら、その扱いには天と地ほどの開きがある。
要するに、ニクソンは、コケにするのにうってつけの“理想の大統領”なのだ。そして、それは時をへだてても変わることがないらしい。
◆「キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!」
◆ では、クリントンは? (^^;
そのニクソンをからかったアルバムを最近入手して聴くことができた。
I Am the President/Radio Free/David Frye

¥1,596
Amazon.co.jp
このCDには、I Am the President と、Radio Free Nixon という2枚のアルバムが収められているが、特に後者が面白かった。
マスコミに叩かれ続けているニクソンが、自分専用のラジオ局、Radio Free Nixon を開設したら、という設定で、ヘンリー・フォンダ、ジョージ・C・スコット、リンドン・B・ジョンソン、トルーマン・カポーティ、ビリー・グラハムら錚々たる著名人が(物真似で)さまざまな番組に登場するという趣向である(ちなみに、番組と番組の間に挿入される "72WNIX. 120 % American, are you?" "Respect the majesty of the presidency. 72WNIX." といったジングルは秀逸だ)。
もちろん、このCDの中でニクソンは徹底的にコケにされるのだが、それはもう、サンドバッグというか、ドアマット並みの扱いである。彼は、嘘つきで、ずる賢く、陰鬱で、うぬぼれ屋、小心者で、他人の眼が気になってしかたがないどうしようもない男として描かれているのだ。
例えば、別のタレントによってジョン・F・ケネディ一家をテーマにしたアルバムも出ているのだが、同じ笑いのネタとして大統領を利用していながら、その扱いには天と地ほどの開きがある。
要するに、ニクソンは、コケにするのにうってつけの“理想の大統領”なのだ。そして、それは時をへだてても変わることがないらしい。
◆「キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!」
◆ では、クリントンは? (^^;