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770円
洋書市とキンドル本セールのどっちを選ぶべきか迷うけれど……ハヤカワといえばミステリー、いや、《ミステリ》。そして、ミステリの女王といえば、アガサ・クリスティーである。では、キングはといえば、エラリー、いや《エラリイ》・クイーンで……って、ハヤカワ独自の表記も面倒だなぁ。(^^;
それはともかく、ハヤカワはエラリイ・クイーンの新訳本を相次いで今回のセール投入している。訳者は越前敏弥で解説は飯城勇三が担当。実にめでたいことである。
ところがである。クイーンの代表作だったはずの、いわゆる《国名シリーズ》と《悲劇四部作》については、ポケミス時代の従来訳を、電子版を中心にひっそりと販売しているだけで、新訳への動きがさっぱり見られないのだ。
そのハヤカワがぐずぐずしているうちに、角川文庫が越前氏らを起用して、《国名シリーズ》と《悲劇四部作》全作を翻訳してしまっている(ただし、今のところ電子化はされていないようだ)。
そして、創元推理文庫も、中村有希による新訳への入れ替えを現在着々と進めている。
はたして、ハヤカワは、今後ともクイーンの従来訳を保持し続けるのか? それとも、あっと驚くようなプロジェクトが極秘のうちに進行中なのだろうか?
※
ハヤカワのセールと直接関係はないけれど、越前敏弥と飯城勇三の関連本を挙げておく。ちなみに、『名作ミステリで学ぶ英文解釈』は、ハヤカワ新書第一陣の1冊である。
◆ なにそれ?