伊弉諾の大神坐す淡路の国は 求ぎたる水の清らかに
流れ出ずるか君の御許に
填さず飲せ ささ
しをるはな白い頁に色なせと
山井掬わむ夢の随に
shioruhana siroipeijini ironaseto
yamaisukuwamu yumenomanimani
寿命を司る大神の懐も若葉に彩られて、二人して訪れた冬の景色はもう過去。悪しきものに潰されぬようさあ、頑張ろうか!
(風早)
途切れ途切れの夢路には 薄れゆく今生の記憶も遠のきて
ひとつひとつ毀れ落ちてゆく 指の隙間を縫うごとき 人の命も時の流れも・・・
亀甲の卜占せしは過ぎし冬
色無き春を山井は視たり
kichikouno bokusensesiwa sugisi fuyu
ironakiharuwo yamaini mitari
苛立ちも 歯がゆさも 動かぬこの身が恨めしい
君のせいでは無きものを・・・君に甘えることの他 わたしの寄る辺は無きものの 君の重荷になりたくもなし もはや 沙羅双樹・・・死の床にある人の顔色為して散る
(佳小雨)




