おわりの始めに咲く花は、二人の道を照らし出すなり。君故我は雄となり、ここにようようひととなる。許さるるならば秋、たわわなる実をこの手に愛でん。


みほとけに委ねし花の赤らみて

灯火となるや寂しこの夜


mihotokeni yudaneshihanano akaramite

toukatonaruya sabishikonoyoru


(風早)


涙に霞む花は なを闇に薫り笑む。愛の証を見せるごとく。まこと誇らしげに耀やふて月下・・・。吾が背子の愛の証と見せ給ふ。

母となりし日 ひとり涙す。吾子を思ふ。君を思ふ・・・。

桃花の前に 女と母とふたつの顔の吾は行き来する。


帰依仏へ早散り急ぐ桃の花

臍のうつろを何にかはせむ


kiebutuhe haya chiriisogu momonohana

hozono uturowo nanini kawasen



(佳小雨)