だんぜん愛さ | 音楽動画ここだけの話

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音楽・動画鑑賞記録 

アルバム「愛は続けることに意味がある」(1993)7曲目。

 

作詞:戸澤暢美

作曲:ナガハタゼンジ 編曲:水島康貴

 

この曲とてもいい。かっちゃんの優しく甘いボーカルがに包まれる。さりげなく「もう結婚してしまおう~」がこの曲の見せ場か。かっちゃんって声で演じられるボーカリストだなと思う。表情見なくても、歌声だけで楽しそうな雰囲気や愛に満ちた雰囲気を歌い上げることができる。

 

 

このアルバムは6曲目のWhat is Love!から最後の曲までがとてもいい感じ。これ聴いたらZOOの曲を思い出した。Gorgeous,Native,Adamのあたり。1991年-94年あたりの雰囲気。

 

ZOOは、今までの複数人アイドルグループとは違い「ダンスボーカルグループ」と認知された初めてのグループ。私が物心つくより昔の話はわかりませんが。

 

90年代からtrf,dos,スーパーモンキーズからのMAX、SPEED,EARTH等はアイドルではなく「ダンスボーカルグループ」と受け止めていた気がする。10代の少女たちの集団であっても。

 

80年代後半に歌番組で活躍していた人たちは「歌手」もしくは「アイドル」に見えていた。90年代もあまり踊らず歌っている人たちもいたけどアーティストという呼び方をされていたが、芸術性や独自の個性や芸のない人については個人的にはどこがアートなんだかと醒めた目で見ていた。たとえ変な歌でも作詞作曲していたら少しはアーティストの枠でもいいけど。

 

90年代はちょっとテレビに出るとすぐCDを出す、という雰囲気もあった。モデル・タレント・女優とかとりあえず1-2枚売れなくてもCDを出していた感。その人たちはアイドルでも歌手というイメージでもなく、たんにCDを出しているモデルでありタレントであり女優、でしかなかった。

 

「アイドル」という存在は90年代には不在だったように思う。「ジャニーズ」はアイドルの印象以前に「ジャニーズ」という存在であり、アイドルと呼ばれる人たちがほんとに見当たらなかった。ジャニーズに邪魔されたというW-inds初期のダパンプも、アイドルだと思ったことはなかった

。その頃既にジャニーズはブランドを確立しつつあったから、全然別もの。一般視聴者から見たら系統が違いすぎて全くジャニーズのライバルではない。

 

 

しいていえば広末涼子や内田有紀が男子中高生に大人気だった時期はあるが、どちらもグラビアや女優色が強い。広末に限っては女性からの人気はほぼなく、内田有紀は女性の支持も多かった。出したCDは二人とも売れた。

 

初代モー娘。は番組の企画物でありアイドルというよりはお笑い芸人と同じようなジャンルで見ていた気がする。そして時は過ぎて2000年代に入って突如自称アイドルを名乗る集団がたくさん出てきて本当に困惑してしまった。80年代のアイドルに並ぶレベルがないのにアイドルという言葉を名乗らないでくれ!と。

 

話は戻り、少年隊は10代の頃・80年代前半は見た目が「アイドル」的であった。デビュー後も仮面舞踏会はなんかスゴイ!って感じだけどデカメロンやSTRIPE BLUEあたりはアイドルグループ的。それ以外の楽曲ではむしろ「ダンスボーカルグループ」として別枠で丁重に取り扱うべき品質なのに時代的に「アイドル」でくくられてしまって、その名残で90年代は「年取ったアイドル、年取ったジャニーズ」と一般的にはみられてしまったのではなかろうか。失礼ながら私の年代にはそう見えていたかもしれない。そこまで少年隊自体を認識もしてなかったけれど。

 

 

90年代に少年隊が「ダンス・ボーカルグループ」や「アーティスト」というパブリックイメージを早めに広く確立できなかったことが残念。このアルバム聴いてもほかのダンスボーカルグループや当時売れていた歌手と差があるとも思えないけれど。まあZOOも正直元祖チューチュートレイン以外あまり知られてないしすぐいなくなっちゃったけど・・。

 

少年隊の長期ファンは当時からその凄さを認識し支持し続けてきたセンスのいいひとたちなのだと思う。SMAPや嵐が30歳以上になっても人気者であり続けられたのも時代とのマッチングが無視できないし、少年隊は時代とのマッチングが残念ながら少しすれ違っていたのだろうなとは思う。

 

「国民的」になることが正解だとも思わないが、「少年隊」のこの良さが90年代以降広く世間に届かなかったというのがとても不思議だ。時代は経過してしまったがいまさらでも気づくことができて楽しい。