孔版印刷とシルクスクリーン印刷 | たか坊のブログ

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スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しています。

日々の日報を兼ねた記事をUPしています。

ペンタブレットを導入しましたガーン

と言っても、ずっと以前から私的に持っていた奴なので「Intuos3」ガーン何世代前はてなマークって感じですが。



ちなみに、私に絵心はまったくございませんガーン

なのに何故こんなデバイスを持っているのかと言うと。。。。以前まではPC関連の物はあらゆる新製品を試す種族だったからですガーン


ちなみに、自宅のPCでは高価なマウスパッドと化していましたガーン


で、会社に持ってきました。




これまでも、いろいろな場面で「スクリーン版」の重要さを書かせて頂いてきたつもりなのですが、ここいらで正確な説明を「まとめ」の形で書いておきたいと思います。


正確に言うと「シルクスクリーン印刷」は「孔版印刷」の一種です。

そもそもの「孔版印刷」のとはどういう物かと言うと、

インクの通り道を作った版を被印刷物上に置き、インクをローラーなどで通過させ謄写させる印刷。ですガーン

一方、シルクスクリーン印刷は。。。。長いですがお読み下さいガーン


インクの通り道をシルク(絹)の糸の上に感光性の樹脂を固めて作り、その版を被印刷物の上方に一定の隙間をあけて保持し、一度インクの通り道(孔)にインクを充填した状態から、樹脂製のゴムべらの角度と版に押しつける角度、圧力(印圧)を調整しながら、孔に存在するインクにスキージによってローリングされたインクをも同時に、被印刷物に謄写する印刷。


あぁ。。。疲れたガーン


これを図で表してみると下図の様になりますガーン



孔版印刷とシルクスクリーン印刷


私が、自慢のペンタブレットで書いた図ですガーンそこの君。笑わない様にガーン


絵のでき不出来は置いておいてガーン

図Aが一般の孔版印刷の場合。Bがシルクスクリーン印刷の場合です。


AもBも、上の段が、印刷後に版を持ち上げた瞬間のインクの状態です。そしてほんの少し経ったのが→の下ですガーン


要は、版をベタ置きで刷り終わって版を持ち上げるのがAですが、勿論孔版の場合は版の基材(シルクスクリーンで言うメッシュ糸)の存在する部分はインクが通りません。なので、図のようにインクは飛び飛びになります。

但し、これはシルクスクリーン印刷の場合も、原理は同じですからぱっと見た目は同じになります。


ただ、シルクスクリーン印刷の場合は「版と被印刷物の間に隙間を空ける」事と「孔に存在するインク+ローリングさせるインクが通過する」という違いがありますので、孔版印刷よりも通過するインクの量が多くなります。


見た目も違うように書いたつもりですが、おわかり頂けるでしょうかはてなマーク


一般にシルクスクリーン印刷は「正確な版と適正な粘土のインクさえ有れば、刷り手の技量の違いは印刷にさほど影響を与えない」と言われますガーン



さて、正確な版に必要な条件とははてなマーク


1.張られたシルクスクリーンメッシュが適正なテンションを持っている

2.露光された感光基材が、適正なペースト通過適正を持っている

3.露光された感光基材が、適正な膜厚を持っている


少なくとも、これだけは満たさないと、いつまで経っても「濃いインク」を探す羽目になりますガーン



シルクスクリーンは簡単に始める事が可能ですニコニコおのおのが様々な工夫で、最初の一歩を踏み出される事と思います。

そして、もう一歩ステップアップしようとした時に立ちはだかる壁があるのが、これまたスクリーン印刷ですガーン


その壁の原因の多くは、今日書かせて頂いた内容なのです。


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