インクの良し悪し - 序論 - | たか坊のブログ

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日々の日報を兼ねた記事をUPしています。

ここ最近、夕方になると、事務所には熱が籠ってしまって、思考回路が停止しますガーン
日中には、「このブログを書こう」と思っていても、夕方には挫折しますガーン

と言う訳で、まだ涼しい午前中に書いていますが、逆にまだ頭が回転し始めていない可能性もありますガーン

さて、前回7月9日の「インクの良し悪し」の続きですが、連載を始めるにあたって、
水性バインダーとプラスチゾルインクの、それぞれの長所を列記して、それを今後の目次としたいと思います。

まず

水性バインダーの長所としては

・価格が割安
・版(インク)の洗浄が簡単
・インクの粘度が比較的柔らかい
・国産が主なので、特殊な加飾インクの入手性が良い


一方

プラスチゾルインクの長所としては

・版上でインクが目詰まりしない
・インクの劣化が「比較的」遅い
・比較的に再生(落版)し易い「耐油性」感光乳剤も使用できる
・版にゴーストが残りずらい

と言う事が大まかに言えます。
それぞれのインクの長所は、一方のインクの短所になると考えて貰えば解りやすいのです。

ただ、上にあげた「長所」は、インクを販売する側が良く口にする台詞ですガーン
なかなか「短所」は口にしないのが普通の営業マンですガーン

一方の長所は逆の短所となので、長所ばかりに目を向けていると大変な事になりがちですガーン
そこら辺を、今後、順を追ってなるべく詳しく書いていきたいと思います。


あと、双方同時に短所と思える事柄を書いておきたいと思います。

それは、水性バインダーも、プラスチゾルインクも、本来きちんとした乾燥装置で熱乾燥を加えるべきだという事です。

プラスチゾルインクは一定の高温でしか、絶対に乾燥しません。そして、インクの表面だけでなく、インクの内部まできちんと熱が届くように乾燥させねばなりません。
これは、温度を高くするのではなく、時間をかけて乾燥しなければならないという事になります。
そして、乾燥のムラは剥がれの最大の要因です。
一方、水性バインダーは、自然乾燥でもドライヤーの様な温風でも乾燥できます。でもこれは「できる」という範囲です。プラスチゾルインクほど高温ではありませんが、水性バインダーも高温で乾燥するのがベストです。

あと、蛇足ですがガーン

インクの種類にかかわらず、プリントされたウエアを

ドライクリーニングする事

そして

アイロンがけする事

絶対に避けて下さい。

どこかで「なるべく」と書かれていたのを見かけた事が有りますが、絶対です。


たまたま剥がれなかったのかもしれませんがガーン
インクの性質上、剥がれなかったのがタマタマです。

プリントされたウエアを、お使いになるお客様の事を考えたなら、この2点は必ず守って頂きたいと思います。

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