プラスチゾルインクの環境ホルモン問題に関して | たか坊のブログ

たか坊のブログ

スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しています。

日々の日報を兼ねた記事をUPしています。

さぁ、朝っぱらからガーン昨日のお題に引き続き、今日は「プラスチゾルインクの環境ホルモン問題に関して」です。

プラチゾルインクは、プラスチックを原料とした繊維用のインクです。

詳しく述べると、

PVC=ポリ塩化ビニル とフタル酸エステル からなるインクです。


で、この2つが環境ホルモンに該当するかどうか?です。


まずPVC

PVCは塩素を含むため「焼却」すると、ダイオキシンが発生します。それも不完全燃焼の場合に発生します。ダイオキシンは環境ホルモンでは有りませんが「毒性」あります。
しかし「焼却」「不完全燃焼」しない限り発生しませんから、通常の使用条件では発生しませんし、製品に印刷された平時の状態ではもってのほかです。

んでフタル酸エステル

これは、熱可塑性合成樹脂に加えて、柔軟性や耐候性を改良する添加薬品で、主に弾性を増します。PVCのみだと固くなってしまうので、これを添加しなければプラスチゾルインクは使い物になりません。
柔軟性のある玩具などを作る際の材料にも含まれている事があります。お子様が口に入れたりしても大丈夫なのでしょうか??

ただし、フタル酸エステルには

2003環境ホルモン様作用が確認されなかった事が、「げっ歯類を用いた1世代試験」によって明らかにされています。


勿論、PVCやフタル酸を含まないゾルインクも開発されていますので、そちらを使用になられる方が「環境に優しい」のは確かです。


前回、今回と、繊維用インクの環境ホルモンに関して書きましたが、一部水性バインダーに問題が残ってはいるものの、現在販売されている殆どのものは、これに対応しているという事が解りました。
ただ、全てのメーカー様の全てのインクが大丈夫という事ではないので、皆様で確認していただく事が大切かと思いますニコニコ