家に帰って一人で酒飲んで酔っ払うと、いつもロクなことを考えない。


今日なんて、何で仕事がこんなにオモロいのか、とか青臭いことを。

嫌なことやシンドいことも沢山あるし、嫌なヤツとも関わらなきゃいけないし、頭だってケツ上げてると思いながらクイクイ下げる。時に自分の人生に大きなキズを残すかもしれない冒険だってしなきゃならんし、何より自由な時間に圧倒的な拘束がかかる。

だからって、やりたくないわけじゃないし、やってりゃ沢山の楽しいこともある。

そんな良く分からん仕事ということをして飯くってるし、酒を飲んでいる。
食うためだけに仕事してるかというと、何だかそうとも言い切れないし、仕事が人生の全てかというとそういうわけでもない。やってりゃ、2割くらいのヤリガイみたいな物がネガティブな部分を吹き飛ばすくらいの破壊力を持つ瞬間があったりもする。


ふわふわしてとらえどころのない様なものに思えてくる『仕事』。

こんなものを好きで楽しくてたまらないと思っている自分は変人なのかも。


ただ、自分のチームが最高で、自分が提供できるサービスが最高で、どこでも胸張ってられるってのは本当に最高の気分なんだろうな。
実際、ボクは比較的最高の気分でいられることが多く、とても恵まれている。それだって、割りと山頂に近い所まで来たかな、と思うとまだ先があって、また山頂に近づいたと思ったらその先がある。


この前、NHKのドラマで面白いことを言っていたのを思い出す。

『夢中になってしまうと、いつの間にか戻れないところまで来ていることがある。気をつけろよ。』

これは、川遊びをしている時に急流に気づかずに流されてしまうようなところまで踏み込んでしまう現象を言っているのだけど。

もう引き返せない場所まで進んできた。これからも川をまたごうと、もがくんだろう。
既に川の物凄い激流が流れているような場所まで来ている。

もがいているから、夢中になるから仕事は面白いのかもしれないな。


さあ、もがくのをやめたら。
どこかに消えてしまうのかな。
あっという間に誰も見えない、ついさっきまで側に居た人からも忘れ去られ、気づかないところに。


そんなスリルを肝の底に持ちながら、自分の仕事に感謝してくれるお客様が目の前にも、見えないところにも繋がって頂いてる。

この沢山の要因が保っているヒリヒリするようなバランスが堪らない。
明日も明後日も、ずっとこの中毒性の高い快感を追い求めて、より高いステージを目指して仕事をしている。

そういう風に思うことが、『売上を伸ばす』『利益を増やす』『技術の向上』という明確な目標を建てるよりも、よほどボクには馴染むのかも。

グダグダとループのように思考を巡らす酩酊の時間が、意外にもボクの仕事の礎となっているのかも。

もう一杯だけ飲んだら、何も考えずに寝ることにしよう。
明日からも仕事を頑張るために。
大きな人生の転機を迎えるにあたり、様々な方からお祝いや様々なお問い合わせを頂いております。

特に嬉しいのは、『俺はちゃんと呼べよ』『餃子と鶏天食べるついでに出席するから』などと仰って頂く前職のお客様が多いこと。

実は、妹の勤めている小さな式場で挙げる予定で、沢山のゲストをお迎えすることが難しく、皆様をご招待することが難しそうなのですが、本当の意味でのご縁(安っぽい言い方だと人脈)を強く感じさせられている今日この頃です。

前職を退社する際に、1ヶ月半の間毎日送別会をして頂いた時にも本当にお客様への感謝が絶えませんでしたが、利害関係の無くなった今でさえ、こうやって可愛がって頂ける方が多くいらっしゃる、というのは本当にボクの何にも変えられない財産だと改めて感じさせられ、来年3月の式にも関わらず早くも涙腺が…(T_T)


以前、後輩の社員から『安部さんのお客さんって、メッチャ癖強いですけど、類は友を呼ぶってこのことですか?』などと聞かれたことがあり、「アホ!お客さんのアクを引き出せるほど入り込んでるってことや!」と冗談交じりに返したことがあったのですが、これはあながち間違いじゃなかったような…。(いや、確かにアクの強い方も多かったような…汗)

ホント…人生の岐路にあたって、改めて支えて頂いている皆様の多大なご支援をひしひしと感じる今日この頃…。キチンとこのご恩を少しずつでもお返しできるようにまた明日から…頑張ろう!!!

うあーなんだこの幸福感は!!!
自分の力で誰かのお役に立てるなら、全力を投入してやります。

ボクは社会人として仕事を始めた日から、ずっとこれは貫いているのですが、今日は社員全員がこの気持ちを持っていることが確認できた嬉しい日でした。

どうしようもない。と思っても仕方のない状況が襲ってきたにも関わらず、一度やる、と受けた仕事を全員で何としても完遂する、という強い意思が工場に満ち満ちていました。

結果、お客様からのサポートも頂きながらですが、状況を挽回しご迷惑をお掛けする最悪の事態を回避することができました。

手前味噌だけれど、自分の会社のチームの底力に感動しました。
正直、ここまで素晴らしいチームだと思えていなかったのかもしれません。
やるべき時はとことんまで付き合ってくれるチームだと、心の底から思えるようになりました。

それとは別に、僕達とキチンと向き合ってくれない業者さんの姿も見てしまうことになり、それはそれで残念でも。


やりきれた充実感とチームの素晴らしさに心酔している。

すげー疲れたけど、やっぱり仕事にはドラマがある。
そのドラマを楽しめるかどうかは、どれだけ真剣に打ち込めるかどうか。

リアルタイムで進行している時はそんな呑気なことは考える余地がないけれど、ビールを喉に流している今、追い込まれていたさっきまでの自分をドラマのように思い出し、楽しんでいる。


これだから仕事はサイコーだ。ビール、うめ。
嫌なこともあって

辛いことも

悲しいことも


それぞれに沢山あって。



それら全部を人生の力に変えてくれるのが、一杯の酒。

腹の底にそれぞれをふわふわと優しく積もらせてくれる。

きっとそれが人に厚みをつくり、情を育んでいくのだ。





という名目のもと、今日はホント色々あったし、一杯頂きますw
車の鍵を取りに会社に行ったら、社長が一言。

『お、もう今日から出社するか。』

鬼。

鬼であります。


流石にサーセンと頭下げて帰りましたが…

というわけで、明日から出社致します。


先程寝ようと思ったら、歯ブラシのバッテリーが上がっちゃってたので、その間に。



明日から出社して、自分に出来る事を出来る範囲からコツコツと。