家に帰って、ぼ~~~っとしていたら、何故か頭の中で東京時代の思い出が次から次へとフラッシュバック。
初めて配属になった新宿のオフィスから、西武新宿駅のPEPEに地下を通って行こうとして、2時間迷いまくった勤務初日のこと。
初めてテレアポをとれたお客様の顧客管理情報をスクリーンショットで保存したこと。
初めて契約を頂いた歌舞伎町のシステム開発会社様のこと。
契約書に自分の名前をサインする時に手の震えが止まらなかったこと。
誰もが知る大手商社に何となく飛び込み営業しちゃったこと。
応募件数0件だったのに『キミの顔が見たくなったんだ』と、もう一度チャンスをくれたお客様。
飲み会のチームを作って、いつもボクや同業を可愛がってくれたお客様。
六本木でオオゴトしてしまった初めての接待をさせて頂いたお客様のこと。
腐れ縁のように思って頂き、職場を変わられても声をかけて頂いたお客様方のこと。
予算をショートして罰ゲームの激辛カレーを食ったこと。
強烈な額のインセンティブをもらったこと。
全部あっちゅー間に飲んじゃったこと。
常務に飲み代借りてまだ返してなかったこと…
社運をかけて前年度利益の30%をボクに託してくれたお客様。
そして、そのプロジェクトが大失敗に終わって3時間怒られてしまったこと。
新入社員だったのに、3年目とハッタリかまして態度をデカくしていたこと。
2年信じて通ったお客様。上司から『モノにならんし諦めたらどうか』と言われても自分を、お客様を信じて通い続けたこと。そして、僕を信じて契約して頂いたこと。
ハッタリかましたばかりに、とんでもないホームページを提案するはめになってしまい、方々に迷惑かけまくったこと。在職中に納品できず、自分の売上にならなかったこと。
大手製造業の採用プロジェクトに加わったこと。
自分が町工場の生まれで、妙な因果を感じずにいられなかったこと。
2日に1日は通っていた家の近所の割烹のこと。大将の顔。
そこで一緒に呑んだくれた、自分を殺し屋だと名乗るシロアリ駆除のオジサンや、牛丼チェーン店のエリアマネージャーたちのこと。
良く寝過ごして途方に暮れた東葉勝田台駅のこと。
駅で寝てやろうと何回か隠れてみたけど、結局見つかって一度も泊まれなかったこと。
タクシー代が8000円だったこと。
同業者で偶然にも同じお客様を担当していた気のおけない仲間達。
退職するとき、1ヶ月以上毎日送別会をして頂いたお客様や仲間、友達。
間違いなく一番自分の伸びしろが伸びに伸びた5年間。
今や一緒に働いていた人達は、世界に羽ばたいて活躍していたり、起業したり、国の機関に意見を求められたり…凄いレイヤーで活躍している。
僕は家業に帰ってきた。
この町工場からどんな進化を自分に課せるのか。
昔東京で働いていた人。
そこから脱却して、大分のこの町工場からしっかりと着実に何か、を発信していかなければ。
半分仲間に取り残されたような寂しさを感じながらそんな決意を。
いつかまた東京で一緒に過ごしたお客様や仲間とあった時、すげーなお前!と心の底から言ってもらえるように。