さて、第1幕:謎の張り紙から引き続き。
”ライ雄々だSまのエラス”第2幕です。
謎の新作メニュー”ライ雄々だSまのエラス”
これを作った?肝心の大将はおらず、料理が苦手なバイトの
みおちゃんが独りでお店番をしていて。
あろう事か、今日はこの”ライ雄々だSまのエラス”の一品
のみという。他の料理の材料は無いらしく、お腹を空かせて
いるお客さんを待たせる有様・・・。
どうやら、何かあるらしい・・・。
第2幕:集まりだす常連客と・・・。
みおちゃん:もう少し、お客さん来てくれると出せると
思うんだけどなぁ~・・・。
みおちゃん:シゲさん・・・もうちょっと待ってもらえますか?
シゲさん:まあ・・・みおちゃんの頼みってなれば・・・
もう少しだけ待ってあげてもいいけどさぁ~・・・
どーしたのさ?今日はさ・・・。
みおちゃん:ちゃんと後で説明しますから・・・。
商店街で雑貨屋を経営している、仲の良いみなちゃんが
やって来た。
みなちゃん:あれ!?何これ?新作メニューまた始めたの?
みなちゃん:ちょっと覗いてみようかしら?
みなちゃん:こんにちは!やってる?大将!!
目の前で揉める二人をみて・・・。
みなちゃん:あの・・・表の看板見たんだけども・・・
何?あれ・・・。
みなちゃんとはみんな顔見知りなんで・・・。
シゲさん:みなちゃん!聞いてよ!今もその
”ライ雄々だSまのエラス”
を出してよ!ってお願いしているのに。かれこれ20分以上
は出してくれないんだよぉ~。
みなちゃん:どーいう事なの?みおちゃん!
みおちゃん:一昨日大将がね・・・今日は
”ライ雄々だSまのエラス”だ!って決めちゃってね。
他の定食や料理の材料無いんですよ。でね、その大将も
ね・・・いないのよ。
みなちゃん:大将いないのに、お店開けたの!?だって、
みおちゃん・・・料理できないじゃない!
みおちゃん:どーやら今日の”ライ雄々だSまのエラス”って
温めるだけらしいから。私一人でもできるとか、指示として
は聞いてるの。
シゲさん:今みおちゃん、しれ~っと新情報挟んだよねw!?
温めるだけ!?ってどういう事!?だったらもうある程度
下準備出来てるって事だよねぇ!?
どーいう事よ・・・?早く出してくんねぇ~かなぁ~・・・
客だよぼく。
みなちゃん:女同士だと思わぬ情報が出るものねw?
シゲさん:いやいや、そういう事じゃないよね。ぼくには
普通に冷たいというか。
お客なのにこの扱いってどーなのw!?酷くないw?
みおちゃん:シゲさんは、信用があるから安心してもいるん
ですよw!もうちょっとだけ待っててくださいね。
みおちゃん:さてと、テーブルを拭いておかないとね・・・。
シゲさん:信用だなんて・・・そんな!?って。言った後の
態度が割とドライよねw!みおちゃん・・・。
そう言われちゃうと・・・待つのもまんざらじゃないんだ
よねぇ・・・フッふ〜ん・・・。
みおちゃん:へぇ~っと・・・。椅子はそっちにもう一つ
持っていこうかしら・・・?よいしょ!よいしょ!
みなちゃん:みおちゃん、私何か手伝おうか?
みおちゃん:大丈夫ですよぉ。私の仕事ですからぁ・・・。
シゲさん:お腹空いたぁ~・・・大将ぉ~!
早く帰って来てくれねぇ~かなぁ~・・・っ!
みおちゃん:ふぅ~・・・仕方が無いわね!それじゃっ!
シゲさん!頼みがあるんだけども・・・。
突然の頼まれ事と聞いて、飛び起きるシゲさん・・・。
シゲさん:みおちゃんの頼みってなったら・・・やるぞ、何!?
何したらいいの?
みおちゃん:えっとね・・・あとお客さんを3人連れて来て
くれたら
”ライ雄々だSまのエラス”出せると思うのよね・・・。
みなちゃん:それは、どういう事!?
みおちゃん:あのね・・・大将からの指示みたいなのを聞い
ていたんだけれども。この”ライ雄々だSまのエラス”って、
5人で食べる料理らしいのよ・・・。
みおちゃん:だから、私を除いて。お客さんが5人!必要なの。
お客さん5人集まらないとダメ!っていう話なのよ。
シゲさん:それなら早く言ってくれよ!家のばあさんと、
じじぃ連れてきたらあと一人じゃんよ!そしたら、みなちゃん
があと一人連れてくれくれば・・・。
みなちゃん:5人して食べるようなものなの?
新たな客が・・・。
ミッツさん:あのぉ~!こんにちはぁ~!
大将!いつものレバニラ炒め定食1つねぇ~!
新たな客、オネェのミッツさんが来店した。
みおちゃん:いらっしゃいませ!ミッツさん!
ミッツさん:あらま!みおちゃんひとりなの!?
シゲさん:めんどくせぇ~のがきたぁ~っ!!
また話がややこしくなるに決まってるんだよなぁ~・・・。
椅子から転げ落ちるシゲさん・・・。
詰め寄るミッツさん。
ミッツさん:誰がめんどくさいって!?
シゲさん:あわわわわわ・・・もう、この距離感がめんどく
さいぃ~っ。
ミッツさんと、シゲさんとは、ウマが合わないらしく。
でも二人の会話はどこか気の合う漫才師のようだった。
ミッツさん:ワタシ・・・そんなにめんどくさいかしらw?
みおちゃん:全然、めんどくさくないわよ!私、ミッツさん
大好きだもん。
ミッツさん:あんたもねぇ~そーいえばオネェに迎合しよう
と思っているかもしれないけれども。若い若いって言っても
らえるのは今内だけなんだからねぇ~。
でもね、ワタシもあんた好きよ!
みおちゃん:確かに、ちょっとめんどくさいかも・・・w。
ミッツさん:何か言ったw?
席に着くミッツさん・・・。
みなちゃん:ミッツさん!どんな料理なんでしょうかね?
”ライ雄々だSまのエラス”って・・・。
ミッツさん:知らないわよぉ~そんなの!また大将のいたずら
みたいなメニューなんじゃないの!?
アタシはいつものレバニラ定食食べたいから着てるのぉ~。
ミッツさん:あそこにいるオトコは、空腹にどんだけ従順な
のかしら?
みなちゃん:朝から何にも食べてないらしいのよね・・・。
ミッツさん:朝からって・・・もう直ぐ昼でしょ!?しかも
平日!仕事行け!って話よね・・・。
シゲさん:午後から出社しまーっす。そーこの配送と整理で
すから。
その前に朝ごはんと思ってきたら、何にも出してくれない・・・。
さっきから水ばっかり飲んでいて、全然お腹いっぱいになら
ない・・・。
むしろ今、おしっこしたーい。
みおちゃん:シゲさん汚いわねぇ~もぉ~・・・トイレ
そっちよ!
それじゃぁ~・・・シゲさんのガマンも限界のようなので!
”ライ雄々だSまのエラス”を準備しましょうか!
それを聞いて生き返るシゲさん。
シゲさん:マジ!!食べられるのw!?
みおちゃん:仕方が無いじゃないですか・・・。お腹空い
ちゃっているし、お仕事もあるでしょうから・・・。
あまり待たせすぎても悪いじゃないですかぁ・・・。
シゲさん:それ、今言うかいwww?ずっと待ってるんだぜ、
こっちは・・・。
何なら、開店前から待ってるぅ〜・・・!
安藤快さん:どーも!こんにちはぁ~!やってます?
TVの取材できているんだけれどもさぁ~・・・。
何ですかねぇ?この”ライ雄々だSまのエラス”ってのは。
ってか、何でDがやらないの?交渉・・・おかしいで
しょぉ~よ。
彼はTVでも有名なグルメレポーターで、近くの商店街を
ぶらり歩く散歩のロケに来ていたのだった・・・。
ディレクター:あの!すみません!!毎朝TVディレクター
の松山ですが。店主さんおりますか?
あの・・・取材をさせていただきたいんですが。取材でカメラ
安藤快さん:取り込み中かなぁ~何だかなぁ~っ!
ディレクター:あのぉ~すみません・・・。
驚いて振り返る、みおちゃん。
みおちゃん:あっ!失礼しました!いらっしゃいませ。
安藤快さん:あのさぁ~表の看板にあるさぁ~
”ライ雄々だSまのエラス”
ってのが本日のおすすめってあるけれどもさぁ・・・。
それは一体何だろうなぁ~ってねぇ~w不思議な名前
じゃんw!?
みおちゃん:あぁ~・・・今日はそれしか出せないんですが・・・、その前にこの店の大将がいないんですよぉ・・・。
シゲさん:ますますめんどくせぇ~のが来ちゃったじゃん
よぉ~もぉ~・・・!今日はもう・・・最悪だぁ~w。
みおちゃん:あの・・・これで人数揃ったんで、これから
準備しますね。
”ライ雄々だSまのエラス”お席ににおかけになってお待ちして
頂けますか?取材もOKですから。
ディレクター:そーですか!カメラ回しても・・・?OK!で。
それじゃぁ~・・・まず、店の入り口で快さん。数カット
撮らせてもらいますねぇ・・・。
安藤快さん:あのさぁ~。そっからでっかい商店街曲がった
ところにさ。感じのいい大衆食堂を見つけたのねぇ!
そしたらさぁ入り口にさぁ。本日のおすすめ
”ライ雄々だSまのエラス”っていう看板が出てるから
さぁ~・・・。気になるじゃん!
どんな料理なんだろうねぇ~!ちょっと寄って行ってもいい
ですかね?
大衆食堂の白熊軒、常連客に加えて飛び込みでやってきた
TV番組の取材まで入って。まさかの状態で、
”ライ雄々だSまのエラス”を出すという事になった
みおちゃん・・・。
相変わらず大将は不在だが、料理が苦手のみおちゃんは
準備できるのか?という心配もさることながら。
一体何の料理なのか?”ライ雄々だSまのエラス”
次へ続く・・・。