第6回公演:ライ雄々だsまのエラス 第2幕 | What aわんだふるワールド

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がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。


さて、第1幕:謎の張り紙から引き続き。

 

”ライ雄々だSまのエラス”第2幕です。

 

 

謎の新作メニュー”ライ雄々だSまのエラス”

 

 

これを作った?肝心の大将はおらず、料理が苦手なバイトの

 

みおちゃんが独りでお店番をしていて。

 

 

 

あろう事か、今日はこの”ライ雄々だSまのエラス”の一品

 

のみという。他の料理の材料は無いらしく、お腹を空かせて

 

いるお客さんを待たせる有様・・・。

 

どうやら、何かあるらしい・・・。

 

 

 

 

 

第2幕:集まりだす常連客と・・・。

 

 

 

 

 

みおちゃん:もう少し、お客さん来てくれると出せると

思うんだけどなぁ~・・・。

 


 

みおちゃん:シゲさん・・・もうちょっと待ってもらえますか?

 

 

シゲさん:まあ・・・みおちゃんの頼みってなれば・・・

もう少しだけ待ってあげてもいいけどさぁ~・・・

どーしたのさ?今日はさ・・・。

 

 

みおちゃん:ちゃんと後で説明しますから・・・。

 

 

 

そこへ・・・新しい客が・・・。

 

 

 

商店街で雑貨屋を経営している、仲の良いみなちゃんが

やって来た。

 

 

みなちゃん:あれ!?何これ?新作メニューまた始めたの?

 


 

みなちゃん:ちょっと覗いてみようかしら?

 


 

みなちゃん:こんにちは!やってる?大将!!

 


目の前で揉める二人をみて・・・。

 

みなちゃん:あの・・・表の看板見たんだけども・・・

何?あれ・・・。

 

”ライ雄々だSまのエラス”って・・・?

みなちゃんとはみんな顔見知りなんで・・・。

 

シゲさん:みなちゃん!聞いてよ!今もその

”ライ雄々だSまのエラス”

 

を出してよ!ってお願いしているのに。かれこれ20分以上

は出してくれないんだよぉ~。


 

みなちゃん:どーいう事なの?みおちゃん!

 

 

みおちゃん:一昨日大将がね・・・今日は

”ライ雄々だSまのエラス”だ!って決めちゃってね。

他の定食や料理の材料無いんですよ。でね、その大将も

ね・・・いないのよ。

 

 

みなちゃん:大将いないのに、お店開けたの!?だって、

みおちゃん・・・料理できないじゃない!

 

 

みおちゃん:どーやら今日の”ライ雄々だSまのエラス”って

温めるだけらしいから。私一人でもできるとか、指示として

は聞いてるの。

 


 

シゲさん:今みおちゃん、しれ~っと新情報挟んだよねw!?

 

温めるだけ!?ってどういう事!?だったらもうある程度

下準備出来てるって事だよねぇ!?

どーいう事よ・・・?早く出してくんねぇ~かなぁ~・・・

客だよぼく。


 

みなちゃん:女同士だと思わぬ情報が出るものねw?

 

 

シゲさん:いやいや、そういう事じゃないよね。ぼくには

普通に冷たいというか。

 

お客なのにこの扱いってどーなのw!?酷くないw?

 

みおちゃん:シゲさんは、信用があるから安心してもいるん

ですよw!もうちょっとだけ待っててくださいね。

 


 

みおちゃん:さてと、テーブルを拭いておかないとね・・・。

 

 

シゲさん:信用だなんて・・・そんな!?って。言った後の

態度が割とドライよねw!みおちゃん・・・。

 

そう言われちゃうと・・・待つのもまんざらじゃないんだ

よねぇ・・・フッふ〜ん・・・。


 

みおちゃん:へぇ~っと・・・。椅子はそっちにもう一つ

持っていこうかしら・・・?よいしょ!よいしょ!

 

 

 

みなちゃん:みおちゃん、私何か手伝おうか?

 

 

みおちゃん:大丈夫ですよぉ。私の仕事ですからぁ・・・。

 


 

シゲさん:お腹空いたぁ~・・・大将ぉ~!

 

早く帰って来てくれねぇ~かなぁ~・・・っ!


 

みおちゃん:ふぅ~・・・仕方が無いわね!それじゃっ!

 

シゲさん!頼みがあるんだけども・・・。


 

突然の頼まれ事と聞いて、飛び起きるシゲさん・・・。

 

 

シゲさん:みおちゃんの頼みってなったら・・・やるぞ、何!?

 

何したらいいの?

 

みおちゃん:えっとね・・・あとお客さんを3人連れて来て

くれたら

 

”ライ雄々だSまのエラス”出せると思うのよね・・・。


 

みなちゃん:それは、どういう事!?

 

 

みおちゃん:あのね・・・大将からの指示みたいなのを聞い

ていたんだけれども。この”ライ雄々だSまのエラス”って、

5人で食べる料理らしいのよ・・・。

 


 

みおちゃん:だから、私を除いて。お客さんが5人!必要なの。

 

お客さん5人集まらないとダメ!っていう話なのよ。

 

シゲさん:それなら早く言ってくれよ!家のばあさんと、

じじぃ連れてきたらあと一人じゃんよ!そしたら、みなちゃん

があと一人連れてくれくれば・・・。

 

 

みなちゃん:5人して食べるようなものなの?


新たな客が・・・。

 

 

ミッツさん:あのぉ~!こんにちはぁ~!

 

 

大将!いつものレバニラ炒め定食1つねぇ~!


新たな客、オネェのミッツさんが来店した。

 

みおちゃん:いらっしゃいませ!ミッツさん!

 

 

ミッツさん:あらま!みおちゃんひとりなの!?

 


 

シゲさん:めんどくせぇ~のがきたぁ~っ!!

 

また話がややこしくなるに決まってるんだよなぁ~・・・。
 

椅子から転げ落ちるシゲさん・・・。

 

そこへ。

 

詰め寄るミッツさん。

 

ミッツさん:誰がめんどくさいって!?

 

 

シゲさん:あわわわわわ・・・もう、この距離感がめんどく

さいぃ~っ。

 

 

 

ミッツさんと、シゲさんとは、ウマが合わないらしく。

でも二人の会話はどこか気の合う漫才師のようだった。


 

ミッツさん:ワタシ・・・そんなにめんどくさいかしらw?

 

 

みおちゃん:全然、めんどくさくないわよ!私、ミッツさん

大好きだもん。

 

 

ミッツさん:あんたもねぇ~そーいえばオネェに迎合しよう

と思っているかもしれないけれども。若い若いって言っても

らえるのは今内だけなんだからねぇ~。

でもね、ワタシもあんた好きよ!

 

 

みおちゃん:確かに、ちょっとめんどくさいかも・・・w。

 

 

ミッツさん:何か言ったw?

 


席に着くミッツさん・・・。

 

みなちゃん:ミッツさん!どんな料理なんでしょうかね?

 

”ライ雄々だSまのエラス”って・・・。

 

ミッツさん:知らないわよぉ~そんなの!また大将のいたずら

 

みたいなメニューなんじゃないの!?

アタシはいつものレバニラ定食食べたいから着てるのぉ~。




それにしても・・・。

 

ミッツさん:あそこにいるオトコは、空腹にどんだけ従順な

のかしら?

 

 

みなちゃん:朝から何にも食べてないらしいのよね・・・。

 

 

ミッツさん:朝からって・・・もう直ぐ昼でしょ!?しかも

平日!仕事行け!って話よね・・・。

 

 

みなちゃん:ほんとそーよね!?何の仕事してんだろうかしら?

 

 

シゲさん:午後から出社しまーっす。そーこの配送と整理で

すから。

 

その前に朝ごはんと思ってきたら、何にも出してくれない・・・。

さっきから水ばっかり飲んでいて、全然お腹いっぱいになら

ない・・・。

むしろ今、おしっこしたーい。

 

 

みおちゃん:シゲさん汚いわねぇ~もぉ~・・・トイレ

そっちよ!

 

それじゃぁ~・・・シゲさんのガマンも限界のようなので!

”ライ雄々だSまのエラス”を準備しましょうか!


それを聞いて生き返るシゲさん。

 

シゲさん:マジ!!食べられるのw!?

みおちゃん:仕方が無いじゃないですか・・・。お腹空い

ちゃっているし、お仕事もあるでしょうから・・・。

あまり待たせすぎても悪いじゃないですかぁ・・・。

 

 

シゲさん:それ、今言うかいwww?ずっと待ってるんだぜ、

こっちは・・・。

 

何なら、開店前から待ってるぅ〜・・・!

 

 

そこへ・・・また、更に新たな客が・・・。

 

 

 

安藤快さん:どーも!こんにちはぁ~!やってます?

 

TVの取材できているんだけれどもさぁ~・・・。

何ですかねぇ?この”ライ雄々だSまのエラス”ってのは。

ってか、何でDがやらないの?交渉・・・おかしいで

しょぉ~よ。

 

 

彼はTVでも有名なグルメレポーターで、近くの商店街を

ぶらり歩く散歩のロケに来ていたのだった・・・。

 

 

 

 

 

 

ディレクター:あの!すみません!!毎朝TVディレクター

の松山ですが。店主さんおりますか?

 

あの・・・取材をさせていただきたいんですが。取材でカメラ

回しても大丈夫すか・・・?

 

安藤快さん:取り込み中かなぁ~何だかなぁ~っ!

 

 

ディレクター:あのぉ~すみません・・・。

 

 

 

驚いて振り返る、みおちゃん。

 

みおちゃん:あっ!失礼しました!いらっしゃいませ。

 

 

安藤快さん:あのさぁ~表の看板にあるさぁ~

”ライ雄々だSまのエラス”

 

ってのが本日のおすすめってあるけれどもさぁ・・・。

それは一体何だろうなぁ~ってねぇ~w不思議な名前

じゃんw!?

 

みおちゃん:あぁ~・・・今日はそれしか出せないんですが・・・、その前にこの店の大将がいないんですよぉ・・・。

 

 

シゲさん:ますますめんどくせぇ~のが来ちゃったじゃん

よぉ~もぉ~・・・!今日はもう・・・最悪だぁ~w。

 

 

みおちゃん:あの・・・これで人数揃ったんで、これから

準備しますね。

 

”ライ雄々だSまのエラス”お席ににおかけになってお待ちして

頂けますか?取材もOKですから。

 

ディレクター:そーですか!カメラ回しても・・・?OK!で。

 

それじゃぁ~・・・まず、店の入り口で快さん。数カット

撮らせてもらいますねぇ・・・。

 

 

 

安藤快さん:あのさぁ~。そっからでっかい商店街曲がった

ところにさ。感じのいい大衆食堂を見つけたのねぇ!

 

そしたらさぁ入り口にさぁ。本日のおすすめ

”ライ雄々だSまのエラス”っていう看板が出てるから

さぁ~・・・。気になるじゃん!

どんな料理なんだろうねぇ~!ちょっと寄って行ってもいい

ですかね?


 

大衆食堂の白熊軒、常連客に加えて飛び込みでやってきた

TV番組の取材まで入って。まさかの状態で、

”ライ雄々だSまのエラス”を出すという事になった

みおちゃん・・・。

 

 

 

相変わらず大将は不在だが、料理が苦手のみおちゃんは

準備できるのか?という心配もさることながら。

 

 

 

一体何の料理なのか?”ライ雄々だSまのエラス”

 

 

次へ続く・・・。