2013生誕祭:【ラスト舞台:65年目の恋文(ラブレター)第2幕⑨】 | What aわんだふるワールド

What aわんだふるワールド

がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。

マンセルの和食の店は、連日客入りが多く。


地域でも有名な繁盛店だった。


その店に、住み込みでまかない付きで、洗い場回りの


仕事(追い回し)の仕事からスタートしたグラハム。



一人前の料理人になるにはまだまだ先の様にも思えるが、


今はできる事に精一杯こなす事だけに必至だった。
What aわんだふるワールド

繁盛している店内。


What aわんだふるワールド

お客1:ここのお寿司がホントに美味しいんだって!


お客2:ちょっとお値段が高いんじゃないの・・・?


What aわんだふるワールド


もしゅもしゅ:へい!ミッツねえさん!


ヒラメのエンガワおまち!


ミッツ:これよこれ!礼華!!このエンガワには目が無いの


アタシ・・・。


礼華:あたしはサーモンが欲しいわ・・・。


もしゅもしゅ:へい!サーモンね!
What aわんだふるワールド

ミッツ:イケメンに握ってもらうお寿司ほど、美味しいモノは無いわねw


もしゅもしゅ:ミッツねぇさん、ぼくはそんなにイケメンじゃないですよ。


ミッツ:大将~wおたくのイケメンが、イケメンって認めないわよぉ~w。


What aわんだふるワールド

マンセル親方:家はお寿司を顔で握って無いので、弟子の腕を褒めて


やってくださいよw。


ミッツ:親方のイケメンも見て食べるから美味しいんじゃないのよw!


マンセル親方:それはそれはw毎度あり!


もしゅもしゅ:創作料理の方はどうしますか!?


マンセル親方:こっちでやるから、表を頼むわ!


もしゅもしゅ:へい!



そんなカウンターでの、お客さんとの会話には一切参加せず。


黙々とお皿洗いと、食材の下ごしらえに勤しんでいるグラハム。
What aわんだふるワールド

グラハム:ごしごしごし・・・。



礼華さんも、厨房で働くグラハムくんを脇目に見ていた・・・。


What aわんだふるワールド

礼華:ところで、こちらの職人さんは新入りさんなんですね!?


グラハム:は、はい。今日からお世話になります。グラハムです。


礼華:がんばってね!


What aわんだふるワールド

もしゅもしゅ:とうとう、オイラにも下ができたっていうか・・・。


今までいたのが腰抜けばっかりでさぁ・・・。コイツもどんだけ


やれるかねぇ・・・楽しみっちゃぁ~楽しみだぁ。


グラハム:がんばります!


もしゅもしゅ:頼んだぜぇ~い!


What aわんだふるワールド

マンセル親方:グラハムくん!さっき作ったまかないのお味噌汁。


こちらのお客さんに提供してみてご覧なさい。


グラハム:い、い、いいんですかw?


もしゅもしゅ:親方!いきなりいいんですか!?


マンセル親方:もちろんだとも、当然。まかないだから、お代は


頂けないが。店からのサービスだよ。


What aわんだふるワールド

礼華:お味噌汁、頂けるかしら。


グラハム:それでは・・・準備します・・・。



さっき作ったばかりの、まかないで出すお味噌汁。


実はグラハムがいきなりこの店にきて作らされたものだった。
What aわんだふるワールド

もしゅもしゅ:気をつけろぉ~、手元が震えているじゃないか!


ミッツ:そりゃそぉ~よぉ~!いきなり出せって言われてもねぇ~。


What aわんだふるワールド

グラハム:親方!これでよろしいでしょうか?


マンセル親方:ん!まあ、良いだろう!


もしゅもしゅ:早いな・・・。


ミッツ:良い匂いがしてきたわね・・・wアタシにも頂けるかしら?


What aわんだふるワールド

グラハム:親方、ぼく・・・初めてお客さんに・・・ぼくの料理が・・・。


マンセル親方:自信持って出しなさい。親方が認めたんだから。


もしゅもしゅ:お前、すげぇ~なw!


マンセル親方:料理は教わるよりも、その人のセンスの問題でもある。


今日のまかないはなかなかだったぞ!


What aわんだふるワールド

マンセル親方:まあ、そういう訳ですから。常連のお客様に


新入りのご挨拶代りに飲んで行ってくださいな。


良い線行っていると思いますよ。


What aわんだふるワールド

マンセル親方:さ、お出しして。この分はお代はいりませんよ。


私からのサービスですから・・・。ご遠慮くなくどうぞ。


What aわんだふるワールド


礼華:まぁ~・・・美味しい。このお味噌汁・・・。


この時の出会いが、この二人の運命を結び付ける事になるとは・・・。



暗転
What aわんだふるワールド

閉店後の店内・・・。


What aわんだふるワールド

もしゅもしゅ:お~っす!お疲れさん!


グラハム:お、お、お疲れ様です!



もしゅもしゅは、グラハムの肩をポンと叩いた。


What aわんだふるワールド

もしゅもしゅは、グラハムの背中からささやいた・・・。


もしゅもしゅ:あのさ・・・今日一緒に来ていた。オカマじゃない方。


あの子な、オレタイプなんだよぉなぁ~w・・・。


What aわんだふるワールド

グラハム:えっ!?そーなんですか?


もしゅもしゅ:だからよぉ~。手ぇ~出すなよw。


しかし、それから3カ月後・・・。


もしゅもしゅは、礼華さんに告白するも。


あっさりと断われる運命だった・・・。



そしてある日の事だった・・・。
What aわんだふるワールド

礼華:あの~・・・グラハムさん・・・。


グラハム:どうしましたか・・・?


礼華:今度のお休みの日に・・・映画とか観に行きません?


グラハム:え、え、えっ。ぼくですか・・・良いんですか?
What aわんだふるワールド

礼華:もちろんよw!


グラハム:良いですよ・・・。水曜日が定休なんで・・・。


What aわんだふるワールド

グラハム初めての恋は、そのまま成就して・・・。



グラハム25歳の春・・・。
What aわんだふるワールド

二人は結婚した・・・。


まだまだ一人前には遠いが、この頃から二人は将来を約束


しあっていたのだった・・・。


明日引き続き、【舞台:65年目の恋文(ラブレター)第3幕⑩】


をご覧ください。