≪第三幕前半からの続き≫
タイタニック号沈没から数日後。
とあるアメリカ東海岸にて・・・。
ぶーくん(左):「まりんちゃん、今日は良い天気だねぇ」。
まりん(右):「ぽかぽかだね」。
ぶーくん:「偶には海沿いのお散歩もいいね」。
まりん:「また、綺麗な貝落ちてないかな?」。
二人の兄妹は、いつもとは違う、海岸沿いを歩いて
日課の散歩を楽しんでいた。
ぶーくん:「あれ!?あそこに何かあるよ・・・」。
二人は歩み寄った。
ぶーくん:まりん:「くんくんくんくん・・・」。
ぶーくん:「かばんだねぇ。美味しそうな匂いは
しないね」。
まりん:「お母さんが言っていたよ。拾ったものは
交番に届けなさいって・・・」。
ぶーくん:「そうだね、これはちゃんと届けようね」。
「困っている人がいるかもしれないからね、届けようか」。
「まりんちゃん、そっち持ってくれる?」。
ぶーくん:「よいっしょっと!首に丁度架かるから
簡単に運べるね」。
まりん:「よいしょ!よいしょ!」。
その大きなかばんは無事に交番に届けられました。
二人にはそれが何かは分かるはずもなかった、
心優しい兄妹達のお手柄だった・・・。
ある日、新聞記事を読む裕子さん。
強いかなぁ・・・」。
「ウォッカさんは、相変わらず元気そうね」。
「ん???これは・・・???」。
裕子さんはある記事に目が止まった・・・。
裕子:「まっ!まさか!?これはっ!!!」。
裕子さんは記事の内容に、熱い何かが一気に
沸き立った。
裕子さんは、慌ててボビーくんを呼んだ。
裕子:「ボビー!ボビー!急いで支度しなしゃい!
出かけますよ!」。
裕子お母さんの慌てぶりに、ボビーには慌てるよりも。
何が何だか分からないままだった。
≪裕子さんが見た記事≫
アメリカ東海岸に身元不明の漂流物を発見。
タイタニック号の搭乗客の荷物か?身元を示す
物証はなく現在警察では広く情報を公開し
捜査を開始した。
心あたりのある遺族、所有者の捜査をしている。
・黒のボストンバック
・Tシャツ
・ズボン
・蝶ネクタイ
・たばこ(パイプ)
・小型包丁
・計量スプーン
・白いクマのぬいぐみ
≪第四幕前半へつづく≫