納骨についてずっと迷っていました。
今更お墓はちょっと…引き継ぐ人もいないですし。
自宅から近い距離で何ヶ所か知り合いに勧められたりしました。
目の前がとても古い建物の錆びたトタンだったり、トンカツ屋さんの横で油のにおいが気になったり(私はトンカツも好きだけれども母が苦手だったので)、お寺だけどご住職さまが年に2回しか来ないところだったり…。なかなか決め手に欠けるというか、何を妥協するのか…という状況でした。
私が今最も距離を置きたい人からも(この話はまた別記事で)「れんかちゃんのおばあちゃんが入っているお墓に入れてもらったら?そこなら僕も知ってるからいつでも行けるし」などという訳のわからない希望を言われたりして私はノイローゼになりそうでした。
私が誰より考えているのに!って。
みんな私や母を想ってくれてるのかもしれませんが、母を一番に想っているのは私ですし…
と、今こうしてその当時の気持ちを言葉にするとかなり病んでたと客観的に感じます。
以前も少し記事にしたと思いますが私の心にあったのはいつも寒行でお世話になる大分の一心寺。
まずはこちらにお伺いし、わかってはいますが改めて距離的なものや状況、費用をお話した方がいいと思いました。
それでやはり難しいとなってから自宅の近くで改めて考えよう…と。
ご住職さまに意を決してメッセージを送ると、ブログ等で状況をわかって下さっていて。
なんだかその言葉だけで安心感を頂けます。
当日、私は懐かしいファンモンのアルバムを3枚、順番に聴いていたのですが歌いながらも涙が溢れ、「ダメダメ!事故がないように安全運転で。猫たちが待ってる」と言い聞かせながら運転していました。
そして一心寺が目の前になった時、音を消そうとパッと見ると「桜」というタイトルの曲が流れて来ました。
一心寺はどの季節も風情がありますが一番はやはり桜で有名なお寺。
その奇跡的なタイミングにビックリしました。
駐車場に停めたらその目の前が樹木葬として作られた場所でした。
桜の木の下に。
母の写真を持って行っていたので母に見せながら「どう?」と聞いてみました。
景色も良くてお天気も良くてなんだか泣きそうです。
すると少し離れたご本堂からご住職さまが「○○さーん、そっちに行きますから」と大きな声で叫んで下さいます。
そして母のこと、お互いに少しお話して本題。
少し説明を受けたところで「こちらでお願いします」と。
ご住職さまは私が見学程度だと思われていたので(私も決めるとまでは言えなかったので)少し驚かれていました。
ご本堂へ行き契約書を作成して頂きます。
その間、弟さんでもある(今更説明笑)ホークスのいまみーとご住職が出ていた番組を見せて頂くことができ、時折ふたりで笑ったりしながら穏やかな時間が過ぎて行きました。
とてもお墓の契約をしている時間とは思えません(笑)
石のデザインをオリジナルにしたいと変更をお願いしました。
雰囲気はすぐに浮かんだのでお願いしたのですが、ご住職さまに「たとえば猫ちゃんとか…」とあっさり見破られ、「あーはい、そんな感じにしようと思っていました」と言って苦笑い。
「印鑑ないですよね」と言われ「あります!!」と、ポンポンと押しました。
最後に請求書が出てからお支払い、お振込みとか…と言われ「すみません…お金持って来てます…」と(笑)
いや、本当に決めるつもりで行った訳ではなかったのです。
もしかしたら決めるかも…決めるのならば印鑑とお金かな…そう思って用意していたのですがご住職さまも苦笑いで。
わかっていれば準備もしていたのだけれども…と言われたのですが、ご住職さまにはバタバタさせてしまったのですが、わかっていたのとはちょっと違うのです(笑)
本当にこれでスッキリしました。
今だに私はデザインが決めきれず提出しておらず…これではいけませんが…早く決めてお送りしなくては!!
一心寺の樹木葬に決めた事はまだ限られた人にしかお伝えしていません。
しっかり納骨できる準備が出来てから(←ほぼ私次第ですが…)お知らせしようと思っています。
ご住職さまにお礼を申し上げて一心寺をあとにしました。
本当は行きたいラーメン屋さんがあったのですが、今回は母と一緒に行ったホテルで、おひとり様ランチ。
個室で「九」という番号が振り分けられていました。
その瞬間、そういえば一心寺で決めた母の場所がA-9であった事を思い出しました。
ファンモンと一心寺の桜に引き続き、今度は9繋がり。
9という数字が嫌いな方もいますが私にとっては割と好きな数字。小久保さん、ギータの背番号でもありますから(ここへきていきなりホークス愛)
このような偶然が私は好きです。
母の写真を置き、母と海を見ながらお食事しました。
以前ふたりで「こんなところが近所にもあればいいのにね」と言いながら入った温泉に今回はひとりで入りました。
でもどこに行っても母の面影があり、母と話した言葉が蘇り、ひとりだけれども幸せな気持ちでした。
昔は母と猫さんたちが一緒にお留守番だったので私ものんびりしながら帰宅したのですが、今は違います。
猫さんたちには私しかいないので、本当に安全運転で、眠気覚ましをガンガン体内に入れながら帰宅しました。
ふうとしっぽ、そしてはるの顔を見て本当に力が抜け、色々な事への安心感からか、ごはんをあげながらひたすら話しかけながら泣きました。
色々思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私にとって…そして母にとっても良い選択が出来たと思っています。
りくちびの遺骨の事も考えて実行しなくてはいけません。
ひとつひとつ、丁寧に。
まずは石のイラスト…頑張ります!
寒行も…しっかり頑張ります!!