ワイヤレスで伝送できる最大電力の理論計算-その1 | ワイヤレス給電を操るためのパワエレ技術講座|コイルの位置ずれ対策

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ワイヤレス給電の開発課題
・コイルの位置ずれ対策
・電力伝送距離の延長
・安定した充放電制御
がパワエレ技術でどのように解決できるのか。
ワイヤレス給電とパワエレの両面から、双方向ワイヤレス電源の開発実績に基づいたノウハウを解説します。

2つのコイルの相互誘導を使ったワイヤレス給電において

伝送できる最大電力に注目した文献が多数あります。

 

この最大電力は、回路モデルが明確であれば

回路方程式から理論的に算出できます。

 

この記事では、回路方程式を解くという手法で最大電力を求めます。

 

まず、どのようなアプローチで考えるのかについて

LR直列回路の簡単な例で説明しましょう。

 

 

 

 

この図のように、電源の出力インピーダンスをLとして、

負荷抵抗Rを変化させた場合の最大電力を計算します。

 

電源V1の角周波数をωとして、

負荷抵抗Rに流れる電流Iは、回路方程式を解けば

 

 

抵抗で消費される電力Pは

 

 

となります。

 

そして、この消費電力は、

 

 

のときに最大となり、

最大電力は次式で表されます。

 

 

負荷が抵抗の場合は、これ以上の電力を消費することはできません。

 

シミュレーションで簡単に確認できますね。

 

 

次の記事では、ワイヤレス給電の最大電力を、

同様のアプローチで理論的に算出していきます。

 

 

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