また、高効率化を課題とした発明が多数特許出願されています。
この課題について根本的なところから考えてみましょう。
電気自動車の非接触充電において、
「送受電コイル間の距離が離れたり位置関係がずれたりすると、充電ができなくなる(充電時間が延びる)」
ということが本質的な課題です。
充電ができなくなるのは、
「受電側コイルから充電に必要なエネルギーを取り出せなくなる」
ためです。
そして、エネルギーを取り出せなくなるのは
「効率が低い」
ためです………。
いや、ちょっと待ってください!
本当に効率ですか?
よく考えてみましょう。
★ 効率が低下するエネルギー損失の原因は何ですか?
★ その損失の原因を取り除いて効率を上げれば、充電に必要なエネルギーを取り出せるようになりますか?
実際は、エネルギーを取り出せなくなるのは
「結合が低い」
ためであり、
「結合の低下」と「効率の低下」とは、別の問題です。
つまり、課題は
「結合が低い場合に、充電に必要なエネルギーを取り出せなくなる」
ことです。
効率を改善しても、この課題は解決できないため
結合を強めるか、結合が低くても十分なエネルギーを取り出す方法を考案することが、課題クリアの手段となります。
課題設定って重要ですね。
しっかりと課題を見極め、それを解決することで製品開発を成功させてください!
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