効率の定義 | ワイヤレス給電を操るためのパワエレ技術講座|コイルの位置ずれ対策

ワイヤレス給電を操るためのパワエレ技術講座|コイルの位置ずれ対策

ワイヤレス給電の開発課題
・コイルの位置ずれ対策
・電力伝送距離の延長
・安定した充放電制御
がパワエレ技術でどのように解決できるのか。
ワイヤレス給電とパワエレの両面から、双方向ワイヤレス電源の開発実績に基づいたノウハウを解説します。

近頃は「効率」という言葉をよく聞くようになった気がします。
環境問題への意識の高まりから効率を意識する人が増えたのでしょう。

この「効率」というのは理工学系の人にとってはそれほど特別な言葉ではないのですが、一般的に広く使われるようになってからその意味が曖昧だなと思うことも増えました。

特にワイヤレス給電の「効率」というのは、定義を曖昧にして使われる場合があるため注意が必要です。

本来、理工学分野で定義される「効率」とは、注入したエネルギー(入力エネルギー)と取り出せたエネルギー(出力エネルギー)との比のことです。

また、ここでいうエネルギーとは、SI単位系では[W](ワット)という次元を持つ量とします。

  効率=出力エネルギー[W] / 入力エネルギー[W]

何も特別なことは言っていません。
常識的にこの定義です。

ただし、ワイヤレス給電では、「受電電圧の低下」や「コイルの結合係数の低下」のことを「効率の低下」と言い換えられることがあり、
これは本来の「効率」の定義とは違っています。

言葉の定義がズレているために、議論がおかしくなっている状況をよく見るので気をつけましょう。


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