わたしはずっと子供が欲しかったけれど、男の子が欲しい、とか女の子が欲しい、とかは特にこだわっていなくて、
結果として授かったのが女の子と男の子で、両方の子育てを楽しむことができています
でも、それは身体的な性であり、心の性がそれに合致しているかは、まだわかりません。
日本ではどうかわかりませんが、私の住むメルボルン(比較的都会)では、トランスジェンダーもけっこう見かけますし、子供であっても、普通に受け入れられているように思います。
昨年、息子のお友達のお兄ちゃん(9歳)が、女の子であると宣言し、そこから制服も女の子用のドレスを着るようになり、トイレも、女子トイレを使っているようです。
ぜんぜん知らなかった私は、そのお友達とある日公園で会ったとき、「Are you here with your brother? (お兄ちゃんと来たの?)」と聞いたところ、「I am here with my Sister!(お姉ちゃんと来たよ)」と言われ、あれ?お姉ちゃんなんていなかったはずだけど、、、と思いながらもそのまま別れて、
あとから息子に確認すると、
「ハリーは、ハリエットになって、今は女の子だよ。」と、普通に言われました。
とりたてて噂になることもなく、すんなり周りの子供たちが受け入れたようで、なんだかそのナチュラルさがオーストラリアらしいなと思いました
わたしが時々間違えて「He」を使うと、「Sheだよ!」と息子に言われます。
・・・そんな中、娘のお友達のお姉ちゃんが、お兄ちゃんになっていたことも最近知りました。
小学校にいるときは髪も長く綺麗な子だったのですが、2年前に中学校に行ってからは見かけることがなく、
今年娘が同じ中学校に入ってから、お友達を交えてたまに一緒に帰ってくるようになりました。
久しぶりに見かけたら、髪も短く、ズボンの制服を来てカッコよくなってたので(制服は、ズボンでもスカートでも自由に選べます。男の子がスカートを着ても問題ありません😊)「Mちゃんのお姉ちゃん、ボーイッシュになったね!」と言うと、「お兄ちゃんになったんだよ。知らなかった?」と言われてしまいました。Mちゃんも「My brother」と呼ぶようになっていました。
身近に立て続けにあったので、きっとそんなに珍しいことではないんだと思います。私からしたらニュースと言う感じなんですが、我が子たちにとってはとりたてて私に言うほどのことでもない、普通のことという感じでした😆
でも、性別が変わろうが、お友達であることには変わりないし、髪を切ったんだくらいの変化にしか捉えていない子供たちが、すごいな、素敵だなと思います。
・・・そんな中、わたしも職場のチャイルドケアで、性別無しの子を受け持つことになりました。
まだ4歳で、身体は男の子です。でもドレスを着て女の子とおままごとで遊ぶのがすきなMちゃん。
ご両親からは、”He”でも”She”でもなく、”They”と呼んでほしいとのリクエスト。
(They は複数形じゃないの?と思うのですが、男女の区別がつかない人物についても使われるようです。”It”は人じゃないし。)
まだ本人も決められる年齢じゃないし、とりあえずはどちらでもない状態で育てて、本人の意志がはっきりしたら決めたら良いという自由さ。
そして、それを普通に教育現場が受け入れるところが、いいな〜🥰と思います。
・・・こうやって子供の頃からトランスジェンダーが身近にいる環境で育てば、きっと子供達が大きくなるころには、今よりもずっと偏見が減っているのではないかと思います
偏見や差別は、悪気でなく「知らない」「分からない」ことから始まると思っているわたし。だから、できるだけいろんな情報を得て、「知る」努力をしたいと思います。
そして、わたしが子供の頃と比べて、いろんなことがオープンになり、選択肢も増え、少しづつ、「自分と違う」人への理解が深まっていっていることを、嬉しく思います。
まだまだ差別や偏見はなくならないけれど、子育てや保育をするうえでの私の言動や考え方が、子供たちの将来、しいては世界の未来に影響を与えていくんだと思うと、
日々、責任を感じ、正しい選択をしていきたいと強く思います