夏の養生~夏は胃腸と心のケア~ | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

今年はいつになく梅雨入りが遅れていますね。

 

湿気で髪が纏まらない私には嬉しい反面、もしかしたら梅雨が短く、その分集中的に雨が降るのではないかと若干気になります。

 

さて、本題に入る前に、得意の話の脱線をさせて頂きます。

 

何故、「お姫様になれる……」なのに漢方ネタ?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、私のブログに訪問して下さる方は年齢を関係なく、皆さん男性は王の様に、女性はお姫様の様な生き方をされる方、またはそうでありたいと思う方だと思います。

 

では、王や王妃・お姫様として体現する生き方とは?と言うと、自分は自他共に幸せに生きる事を願える人。

 

日本の王は天皇陛下ですし王妃は皇后陛下です。

政権のトップではありません(敢えて政権と言うのは王室が無い国は政権のトップだからです)。

 

政権のトップは利益ばかり追求しますが、どうでしょう?王や王妃は国民の幸せを何より優先されています。

天皇陛下が毎日「祈り」の儀式をされていらっしゃる事をご存じの方も多いと思います。

 

さて、この幸せに生きると言う事は健康なくしては出来ませんね。

なので、健康は何より優先される事だと思います。

 

英国のヴィクトリア女王が夫のアルバート公に一目惚れしたのも、碧目で鼻梁が高く…青い瞳のイケメン王子様だったのね…歯並びが良かった事だそうで、白く歯並びの良い歯は何でも食べられる健康の証だったそうですよ。


必要に応じて西洋医学を取り入れますが、無理やり数値と言う枠にはめ込むのではなく、環境や年齢、性別や性格にあった養生をする事で無理なく寿命を全うする、それこそが幸せだと思うんですが、如何でしょうか?

 

さて、本題の夏の養生についてお話します。

 

日本…と言うかアジアの国々は湿気がありますね。

実は、この湿気が多いと夏もそうですが秋に胃腸をやられます。

 

東洋医学では「湿邪」と言いますが、身体に水分を溜め込んでしまうの特に6月の様に雨の多い季節はむくみ、めまい、だるさに繋がる事も多いです。

他にも、頭皮のかゆみや抜け毛、熱中症や気圧などによる気象症状、冷たいものの飲みすぎや暑さからくる食欲不振などもあります。

 

心は心臓など循環器を意味する血管などもありますが、喜びや興奮といった精神的な分野も心に入るそうです。

その為、動悸やのぼせ、不安や焦燥感等、お肌への影響としてはTゾーンが目立ったり、オイリー肌になったり、口内炎が出たりする事もある様です。

 

夏のテカリ肌って、汗で化粧崩れがするし…と思っていましたが、それだけではなかったんですねぇ、こりゃビックリ!

 

こう書くと、人の精神って四季を通じて繊細だと思いませんか?


「これくらいで弱音を吐いちゃダメ」とか「他の人も頑張っているんだから…」とつい自分を後回しにしたり、クタクタなのに我慢したり、そして辛さに耐える事が美徳とこれまで教えられて来ましたが、病を遠ざけ健やかに一生を送るには、一年を通して心身のケアをしてあげる事も大事です。

 

病は気からと言いますが、この「気」とは「具合が悪のは気のせい」と言う様にそうなった気になるからの「気」ではなく、人間の周りにはアストラル体、コーザル体、ブッディボディーなど何層にも分かれていて、総じてこの部分を「気」と呼ばれますが、まず外側の「気」から悪くなり、最後に身体に病として症状が現れます。

 

だから「病は気から」ですので、昔の人は良く言ったものですね。

 

さて、ちょっと厄介な季節ですが、脾「東洋医学では胃腸」を労わる方法として、暑い時期ですが冷たいモノはなるべく避けること。

 

胃腸が弱いくせにアイス等が好きな私には冷たいモノを避けるのは辛いのですが、冷たいモノを飲むときは一度にゴクゴク飲むのでなく、ゆっくりと口に含み噛むように飲んだり、アイスを食べた後に暖かいモノを飲むなど暖かいモノと冷たいモノをサンドイッチする様に取るのも一工夫です。

 

また、身体に溜め込んだ水分を出すものとして「トウモロコシ」も良いようですよ。

 

とうもろこしの髭を使ったお茶もありますよね。

私の知人はトウモロコシの髭を細かく刻んでご飯と一緒に炊くそうです。

 

トウモロコシは意外とお腹にたまりますので、ご飯の量を少なくして1/2本を食べるとか、ご飯代わりに1本頂くのも良いかも知れません。

 

また、シソ、みょうが、生姜、パクチー香りの良い香味野菜で体内の湿気を出すのもお勧め。

カボチャやもやし、西瓜にハト麦なども水はけを良くする効果があるそうです。

 

結局は、季節の野菜や果物を取りなさいと言う事ですね。

 

心のケアにも赤い色の食べ物、苦みのあるもの…トマトやゴーヤ、キュウリなどはクールダウンに良いですし、緑茶やカモミールなどでリラックスするのも良いでしょう。

 

特に緑茶は身体を冷やす作用があるので、昼間…特に午前中に飲むと良いらしいですよ。

 

とは言え、ここで気を付けたいのは「冷え」

 

確かに夏野菜は体内に籠った熱を出してくれますし、余分な水分を放出してくれます。

ただ、暑いからと言って生野菜ばかり食べるのも考えもの。

 

確かに火を使いたくないし、長時間キッチンにいたくない。

さっぱりとサラダで終わらせたい…いや何より野菜だから体に良いじゃん!と思いたい気持ちもよぉ~く分かります。

 

でも…実は、サラダって胃腸を冷やすんだなぁ、と身をもって体験したことがあります。


ある夏、職場に1週間程お弁当を持っていかない時がありました。

いつも金曜日だけはお弁当を持っていかなかったのですが、職場の周りはコンビニやスーパーばかりだったので、その夏は複合ビルにあるサラダ専門店のサラダばかり食べていたんです。

 

サラダなら添加物も少ないでしょうし、そこは希望者だけにパン(全粒粉ではありませんが茶色のパン)を1/4枚つけてくれるので、比較的健康的と思っていたんです。

 

ところが、春頃から週1回、そしてお弁当の無い1週間とサラダが続いたある日、突然顔に汗が出てきて…でもその割に身体はそこまで熱くないんです、やがてお腹がギュルギュルし始め、途中下車をして駅のトイレに20分程閉じこもった事がありました。

 

因みに、その前の年はお昼休みに中々の頻度でアイス・ラテを飲んだところ、やはり職場のトイレに閉じこもる事に……10代、20代の若い方なら良いかも知れませんが、いつまでも欲望にかまけているとキケンです。

 

また、私がそうなのですが、この時期に調子に乗って冷たいモノばかり取っていると秋になって何となく胃が重くなるなど、秋冬に不調を招く事がありますので、口に優しくても身体を痛めつける事がありますので注意が必要の様ですよ。

 

子供頃、夏に祖母の家に行くと祖母や母は暑いお茶を飲んでいた横で、私は冷たいジュースを飲んでいた事を思い出します。

 

その時「こんなに暑いのに暖かいお茶なんて…大人って大変だなぁ」と思いながら、冷たいジュースに舌鼓を打っていましたが、まさか自分がこのような投稿をしているとは…。

 

尤も、子供は体温が高いのと味覚が発達していないので、ジュースが良かったのでしょうね。

 

あと3ヶ月程暑い季節は続きますが、季節の食べ物を上手に取り入れて元気に夏を過ごしましょう。

 

それと、ゆっくり湯船に浸かる事も忘れずに。

 

追記 中医学では胃腸は自分の思い通りにならずイライラする「怒」と、いつまでもくよくよ悩む「思」のストレスがあるそうです。怒には深呼吸と酸っぱいもの、思には米、かぼちゃ、芋なので自然の甘味が良いそうですよ(桜井大典氏「つぶやき養生」より)

 

まっ、イライラ、くよくよしたら自分を責めず「季節のせい!」位に思って早く寝ましょうね。




   

ライターとして執筆活動を展開しております。執筆依頼並びにお問い合わせの方は下記よりお願いいたします。