出雲と佐賀の郷土料理 | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

今回は郷土料理のお店2軒のご紹介なのですが…

唐突ですが、皆さん、最初の一歩って勇気が要りますよね。

これは食べる事も同じで、初めてのお店に1人で訪問すると言うのも勇気が要るものです。

ですが、食との出会いも一期一会。

気になるお店を見つけたら、気になった時点で行っておくべきモノだなぁと実感しました。

それが今回ご紹介したい銀座にある奥出雲料理のお店「おくに」さん。

オーガニック食材等身体に良い食材を置いているお店に行くと、地方の生産者さん達がとても頑張っている事を感じます。

中でもここ数年、何故かご縁があるのが出雲や高千穂等、日本の神話にご縁のある土地の食材に多く出会い、特に出雲は身近に感じています。

その様な中、昨年の11月頃かなぁ、偶然にお店の前を通りかかり見つけたのが、この「おくに」さん。

その後何となく気になってお店を捜索したところ、島根特産のブランド牛や鶏、のどくろのコース料理やシジミ等、地元の料理が食べられると言う。

とは言え、私が利用し易いのはセミナー前のご飯訪問ですが、食べログの写真をみるとお酒を飲まないと入り辛そうな気配。

そこで、HPの問い合わせページより「30分位の滞在でも訪問可能か」と伺った所、お店の方から丁寧な返信を頂きました。

正直、OKと分かっても、初めてのお店に1人訪問ですから、正直何度か心が折れそうになりましたけど…。

ところが、行ってみたらお店の方は皆さんは感じが良くて紳士的。

何せ30分滞在ですから、お店の方と相談して今回はお造りと割り子蕎麦をお願いしました。

気になるメニューは山程あれど、出雲と言えば「出雲蕎麦」。
やはり、ここはお蕎麦でしょう。

早速お造りが運ばれてくると思いきや、先ずはお通しから。
何か小鉢がチャラっと出るのだろう、とタカをくくっていたところ、想像以上にちょっと立派なのに驚く。



奥からワカメのしゃぶしゃぶ。最初はお出汁がかかっておらず、ワカメのみ。
テーブルに置かれてから説明と共にお出汁を掛けてくれます。
ワカメのシャキシャキ感が癖になりそうです。カツオ出汁です。

左が根菜のサラダと右側が白和え。

そして暫くお通しを楽しんでいると「お造り」の登場。


↑あ〜、半分程食べた頃に未撮影なのに気付きました。


写真は…案の定写真を撮らずパクついており、気付いた時はこの有様でした。
写真に写っている品数の他イカやカツオ等、3種ほど盛られていました。(大分しょぼい写真になってしまい残念無念)

出雲のお醤油は少し甘いんですね。
折角の土地のお料理ですし、私はこの甘いお醤油も気に入りましたが、甘いお醤油がダメな方には普通のお醤油を出して下さるそうです。

カツオは良い感じに脂が載っているらしく、お塩で…撮影前に食べちゃったけど。(予めお塩が振ってありました。お醤油が良い人はお醤油に付けても可)

他にも金目やサバ、マグロ等、どれもコリコリ、プリプリ。
日本人に生まれて良かった~。

近頃、お魚は高いですからねぇ…色々な種類のお魚が食べられるなんて天国ですよ(大袈裟?)

最後は今日のお目当て、出雲蕎麦の代表「割り子蕎麦」
お蕎麦は暖かい釜揚げ蕎麦や瓦焼き蕎麦もありますが、お蕎麦の味が一番分かる冷たいお蕎麦を注文。



初めて食べる「割り子蕎麦」にお店の方が食べ方を説明してくれる。

どうやら麺つゆを3段重ねになった上のお蕎麦に掛け、食べ終わったら残った麺つゆを次のお蕎麦に移し、麺つゆが足りない様なら麺つゆを足していくというシステムらしい。

このお蕎麦が、もっちりしっかりで食感が堪らん。
しかもお蕎麦の香りがふわん、と香って美味しい。

更科のシャキシャキ感のするお蕎麦も美味しいけれど、こういった田舎蕎麦も捨てがたい。

これは通わにゃイカンぜよ!

この日、私がお店に入るとクラブのママやホステスさんがお客さんと一緒に入店され、あっと言う間にカウンターが埋まってしまいました。

そこで、帰り際にお店の方に次回は予約を入れた方が良いか伺ったのですが、ナント!3月24日で閉店されると言う。
なんでも、お店の皆さんは島根の方なので、向こうに帰るらしい。

そう、私が冒頭で気になる店を見つけたらサッサと行け、と唸ったのは、ナント閉店間際の駆け込み訪問だったからです。

「ええーーーっ!!」思わず「世界の果てまで行ってQ」の宮川大助さんばりに叫びましたね。(但し声は小さく。迫力だけ)

のどくろが食べたかったのにぃ!シジミ雑炊もシジミおにぎりも、シジミらーめんやらカレイの唐揚げも、どれも美味しそうだったのに~。

いや~、勇気を出して行っておいて良かった…と、唯それだけです。

虫の知らせではありませんが、気になる事はやった方が良いものですね。

流石、出雲は縁結びの地。
閉店間際にご縁を結んで下さった出雲の神さん方のパワーと私のガイド達の連携プレーは凄い!感謝です。

でも、島根料理、本当に美味しかった~。
現地で食べ歩きをしたくなりました。出雲ツアー、やろう‼︎


↑流石に結びの国ですね。結びの箸置きが気に入って一番最初に撮影しました



さて次なる郷土料理は、こちらも銀座にある「季楽」
佐賀のJAさんが出資されている佐賀牛が売りのお店です。

こちらは職場の協力業者さんの社長さんにお呼ばれさせて頂きました。

実は、この会食が決まったキッカケが面白いんです。

私は協力会社さんを集めての会議のセッティングを担当しているのですが、ある時、こちらの社長さんが手土産を2種類持って来て下さった。

「1つは皆さんで、もう1つは、貴女が食べないさい」と言って、私にレモンケーキを下さったのですが(勿論、部の女性皆で食べましたよ~)、そのレモンケーキは単にレモン風味のホワイトチョコレートがコーティングされているだけではなく、レモンピールが入っていて、香りも他のレモンケーキより断然あってとても美味しかったんです。
スポンジ自体もしっとりコクがあって、とても丁寧に作られていたお菓子でした。

そこでお礼のメールに「レモンピールが入っているのが、よら美味しさが増しますね」と一言を添えたところ「そう!そうなんです」と、社長さんのお気に入りのツボにピンポイントでマッチしたらしく、とても喜んで下さって、チャット状態に(笑)。

その後もいつも手土産を持って来て下さり、私もお礼にお菓子をお送りしたところ「食の好みが合いますね」とおっしゃって頂き、今回の会食の運びとなったんです。

私は特に美味しいものを食べ歩いている訳ではありませんが、舌は大分鍛えられました。

例えば、私が就いていたお菓子の先生は本当に良いお菓子ばかり色々出して下さったし、作って来ましたが、何せマンツーマンのお稽古だった為、「どうですか?」と感想を求められた際、ただ美味しいでは会話が終わってしまいます。
先生も次の言葉を待っている様子で、なく何となく「どこがどう美味しい」と言ういう様な雰囲気になり……そこに加えて、私はワインをやっていた為、分析癖がついてしまったと言う訳です。

私の分析癖がこう言うところで役立つとは。芸は身を助けるです。

会食と言う事で極力写真は遠慮致しましたが、お断りして1・2枚のみ撮影させて頂きました。



八寸の後に出た前菜2品の内の1品。
呼子と言えばイカ。イカとレンコン餅をお出汁と共に。
レンコンは有明海の名産ですものね。




和食のお店ですがデザートは洋。

全て九州の食材を使ったお料理とお酒のお店です。
本日は佐賀牛と季節野菜のせいろ蒸がメインのコースでしたが、私はお肉を食べないのでメバルのソテーに変更。

その他、〆のご飯は鯛のお刺身を胡麻タレで合えたものを最初は白米で、最後はお茶漬けで。
お米は「佐賀びより」と言うお米で、これもまた艶がありさっぱりと美味しいお米です。


ブログを書いた後にご飯の写真を撮っていたのを発見。少しは格好がついたかな?


こちらは接待向きかな。(勿論家族や親しい方とも)

最近は、フレンチやイタリアンより和食や良いお蕎麦屋さんに興味があります。

煮付けの美味しい和食屋さんとか…年齢のせいか、和の良さがしみじみと染みてきます。

美味しい和食のお店との出会いにホクホクでした。