少し前の話しですが、こんなメールが届きました。
「この歌知ってる?」と言うタイトルで、「みんなのうた6月、7月の安全地帯の歌なんだけど、yumiちゃん知ってる。ジーンときた」と言う内容です。
…と、ここまで読んだ皆さん、「べつに普通のメールじゃん」と思われたと思います。
でも、これが会ったのが8年前。メールの遣り取りも2~3年に1度程度だとしたら?
大概は、「お久しぶり」とか「ご無沙汰しています」と、少し形式ばった…何となく「不義理をしてすみませんね」と言うニュアンスを含んだタイトルを付けてしまいませんか?
彼女らしいなぁ、と私は笑ってしまったのと同時に、空白を感じさせない友人関係に嬉しくなってしまいました。
小学校時代から50年近くにもなる間柄。
この年になってもお互い「ちゃん」付けで呼べる友達がいると言うのも嬉しいものです。
さて、早速、「みんなのうた」を検索したところ、「あなたをどこかで」と言うタイトルの、ザックリ言うと「いつも何処かであなたを見守っていたい」と言う内容の曲。
主人公は風や音楽など大切な人の周りに存在するモノに形を変えられたら、その人が辛い時や悲しい時、嬉しい時も傍で見守ってあげられるのに、という想いを綴った歌でした。
私は玉置浩二さんの声ではなく女性の歌声で聞いたのですが、何処か寂しげな雰囲気のメロディーに、思わず、もしかして彼女のご両親に何かあったのかしら?と思ってしまいました。
と言うのも、彼女のお母様は60代と言う若さで病気をされ、一人娘の彼女は長い事、お母様の介護をされていたし、お母様と彼女はピアノと言う絆で繋がったお友達親子。
数年前、お母様が生死の境を彷徨った事があったらしく、家で看取る事を覚悟したと聞いた事があったので、もしかして何かあったら彼女の悲しみは底知れないだろう…とザワついてしまったのです。
とは言え「ご両親お元気?」とも書けず、私は「私とMちゃんも繋がっているよ」と…しつこい位に「繋がっている」としかメールに書けなかったんです。
それから2、3日経ったある時、ふと思い出しました。
彼女からメールを頂いた時、別に私が何をされたと言うのではありませんが、職場の事で「何だかなぁ…」と悶々としていた時期だったんです。
そう言う時って、頭の中がマイナスモードになっているので、次から次へと悶々とする種を見つけてしまうんですよね。
あぁ、私は彼女に「元気をだして」とメールしておきながら、本当は私の方こそ彼女からのメールで元気づけられたなぁ。
思わず「Mちゃんに何かあったのかな?と思い「繋がっているよ」ってメールをしたけど、私の方こそMちゃんのメールで元気づけられた~(笑)」と追いメールをしちゃいました。
その後、彼女から返事があり、ご両親もお元気だとの事。
お母様の生命力の強さに彼女は元気づけられているのだそうです。
これ迄何かあるとお母様に相談して決めていた事が、自分で決める立場になり孤独感を感じていた時に、その歌が心に響いたのだそうです。
最後に、yumiちゃんと私、50年来の友達になるんだねぇ~と最後はハートマークで綴られていて…
なんとも、あっけらかんとした様子に、再び、どんなに時間が空いても子供時代の間隔に戻れる友人に出会えた事に感謝しました。
私達は色々な繋がりの中で支え、支えられて生きているんですね。