道はいくらでもある② | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

前回は、二重結婚が上手くはまって、スペインと言う広大な領土がハプスブルク家のものになったところ迄お話ししました。


さて、今度は…


フィリップとファナの子供達であるフェルディナントとマリアが、ハンガリー王の王子ラヨショと王女アンナと、ここでも二重結婚を結ぶ事になったのうーん

 

二重結婚をすると言う事は、結束は強いけれど、反対に、どちらかの男子が死んで嗣子がいなければ家督は盗られる危険もあるので、この時も下手をすればハプスブルクは消滅しかねなかったんです。

 

その為、マクシミリアンはここでも迷いに迷ったのですが、この時マクシミリアンには6人の孫がいたから、先のスペイン王家との二重結婚より手持ちの駒は多かったんです。

 

しかも、面白い事にというのも不謹慎だけれど、この時もハンガリー王家のラヨシュは20歳と言う若さで戦死してしまったのよびっくり

 

ハンガリー王家はハンガリーの他に、チェコ、ボヘミアと広大な領土を持っていたらか、この結婚によって東欧の領土がハプスブルクの下へ転がり込んできたって訳。

 

尤も、これを境に、ハンガリーはハプスブルクの支配下に入った為に、ハンガリー貴族達の対ハプスブルク感情が始まったんですけどね。

 

さて、他の諸侯が大金を使い、大勢の命を犠牲にして、食うか食われるかの戦いで領土を広げて行くのに対して、何の犠牲も払わず面白い様に領地が転がり込んで来るのですから、この手を逃す訳には行きませんよねニヤリ

 

しかも幸運にもハプスブルク家の王妃達は多産系で、帳尻を合わせた様に16人の子を持つカップルが何組もいたんです。

 

この二重結婚で、ハンガリーのアンナ王女と結婚したフェルディナントも15人の子宝に恵まれたんですよ爆笑

 

ハプスブルクの君主達は、一部の例外はあっても、結婚したら妃だけを生涯愛する人が多かったから、せっせと子作りに励んで各地に配ると言った具合に、結婚政策がお家芸になったんです。

 

なんだか、一生懸命戦争をしたり、権謀術数を使って政治の力で領土を獲得しているのが、馬鹿馬鹿しくなっちゃいますねぼけー

 

でもね、もしもハプスブルク家の歴代の皇帝達が皆好戦的で、勇敢な人ばかりだったら、他の王様達の様に戦争で領土を獲得しただろうけれど、反面、世界地図の2/3もの領土を獲得するなんて事も起こらなかったと思うんです。


しかも、歴史上、最長の王朝になるなんて事もねウインク

 

でも、悲しいかな、ハプスブルク家の皇帝達は馬鹿が付く程正直で、お人好しで……良い人過ぎちゃって、戦いとか権謀術数には向かなかったの。

 

しかも、中には優柔不断で意気地が無くて、敵が来ると国民を残してサッサと逃げてしまう様な意気地のない王様もいた位、何だか出世には縁遠い会社員の様な人達だったのね。

 

そう言う多くの凡庸な君主は敵が来るとどうしたかと言うと、ただ嵐が過ぎるまでじっと耐えたんですびっくり

 

そうなんです。忍耐力だけは人一倍あったんですよ。

そして、この忍耐力はずーっと末代まで遺伝したの。

 

危険な目に遭うと殻の中に身を縮めて、外敵が通り過ぎるまでじーっと待つ様な、カタツムリみたいな王家が勢力を伸ばそうとしたら、武力と言う常套手段ではとても勝ち目は無かったし、むしろ早々に滅びていたと思いませんか?

 

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それが、600有余年と言う、ヨーロッパ史の中でも一番長く王朝が栄え、一時期は史上最強の王家になってしまったのですから、世の中、本当に何があるか分からないんですニヤニヤ

 

従来のやり方でコツコツ努力を重ねる方法もあるけれど、実を取る方法は沢山ある。

 

例えばね、サッカー選手になるのが夢という人がいるとするじゃない?

 

その夢が単にサッカー選手になる事なら別だけど、サッカー選手になるのはツールであって、本当の目的は、サッカーを通じて、沢山の人に夢を与えたいとか幸せにしたいのだとしたら、その本当の願いを叶える方法は他にも沢山あるって事。

 

しかも、歯をくいしばってサッカーをやらなくても、楽々願いが叶って、他の分野でも充実感を感じられたら・・・それも凄くない?照れ

 

こんな風にね、頑なに1つの方法にしがみつかなくても、ゴールに向かう道は1つじゃないのよ。


全ての道はローマに続く様に、全ての道はゴールに続くんだよ~んって、私は思います。

 

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そんなの奇跡だよ!って多くの人は思いますよね。

 

でも、ハプスブルク家の人達も先にお話しした様に1人1人が普通の人で(だって敵が来たら我先に逃げちゃうんですよ)、その普通の人達が、世間(王族の)常識に付いていけなくて自分流のやり方でやっていたら、結果的に絶大な権力を握る事になっちゃった訳ですよ。

 

私達1人1人も同じなの。

 

ある人がある方法で成功したら、みんなが皆その方法が良いかと言えば、そうじゃないんです。


確率的に成功率が高いと言うか、偶々、その方法がその人達には合っていただけ。

 

人それぞれ性格が違うのですから、成功する方法も色々あって良いんです。

 

時には、博打に出たマクシミリアンの様に、重要な選択に迫られる時もあるかも知れないけど、道は幾らでもあるって柔軟に構えて諦めなければ、夢はスルッと叶うんですよウインク

 

 

 

■サロン・ド・イグレッグのレッスン カリキュラム
女性の誰もがお姫様としてふるまえる場所、それが食の場であるレストランです。
サロン・ド・イグレッグでは食を通して、誰もがプリンセス気分を味わいながら、堂々とエレガントにお食事を楽しめるお手伝いをしたいと思います。
また、頑張り屋さんの現代女性の為に、女性である事を慈しみ生涯女性として輝き続けられる様、サポートさせて頂きたいと思います。

 

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