ヴェルサイユの小さな庭師 | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

何かとメディアに追いかけられる海外のロイヤル達。

現代人の私達にとっても、お城の中で生活する人達は、やはり違う世界の人と言う意識が根底にあるのでしょう。


それだけに、家庭的な側面や手の届くブランドの数々など、チョットしたプライベートを垣間見ると、少なからずも親近感を感じてしまうのでしょうねおねがい

 

今から200年も300年も昔の時代になると、王様は特別な存在の中でも、極めて別格でしたら、王宮の生活を見た事もない市民達は、きっと、自分達の想像もつかない様な贅沢三昧な生活をしているに違いない、と自分達が想像が付く程度の貧相な想像をしていた事でしょう。

 

でも、そのイメージの中に、同じ人間であると言う感情まで想像出来たでしょうか?えー?

 

きっと、衣・食・住が満たされているから、それだけで幸せと想像したに違いないと思います。

 

確かに、王宮に住む者には、衣食住に心を悩ます事はありませんね。

 

でも、嫉妬心や妬み、嫉みと言ったどす黒い感情が渦巻き、足の引っ張り合いをし、王妃や王様に至っては自分達の人間としての感情は無きものとして扱われてしまうえーん

一歩足を踏み違えれば、生きながらに奈落の底に落とされてしまう様な世界に住まわされていたなんて、国民達は知る由も無かったんです。

 

私達も歴史の教科書を辿るだけでは、そこに家族と言う繋がりや、人として血の通った日常があった事まで思いを馳せる事はないでしょう。

 

革命の足音が静かに聞こえ始めたヴェルサイユに、こんな可愛らしいエピソードがあります。

 

マリー・アントワネットの二番目の王子ルイ・シャルルは、ヴェルサイユを追われる迄、毎日、母であるマリー・アントワネットの化粧台に小さな花束を飾っていたんです花束

 

「お母さんは花が好きだから」と言って、ヴェルサイユの花壇から花を積んでアントワネットに届けるのが日課だったのだとか。

 

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毎日、毎日、届く小さなプレゼントに、どれだけ王妃の心は慰められたでしょうおねがい

 

ある時、父のルイ16世は、ルイ・シャルルに小さな花壇を1つ任せたのだそうです。

 

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「坊や、この花壇はお前の物だよ。しっかり手入れをして、お母さんを喜ばせてあげなさい」

 

小さな男の子は、父との約束を守って、花壇を手入れし、花を咲かせては大好きなお母さんの元に花を届けていたのだそうですおねがい

 

やがて市民達がヴェルサイユに押し寄せ、国王一家がパリのルーブル宮に居を移す事になった時、ルイ・シャルルの心配は、大好きな母に花を届けてあげられなくなってしまった事でした。

 

ルーブル宮はルイ14世がヴェルサイユに宮廷を移す前迄、歴代の王様が宮廷を置いていたのですが、長い間放置され、国王一家を輸送する直前までホームレスの住みかとなっていたルーブル宮は荒れ果て、革命政府に新しい住まいを案内された時、子供達はアントワネットのドレスを掴んで「ここは薄暗くて汚らしいわね」と言って嫌がったのだそう。

 

「曾祖父様や歴代の王様がここにお住まいになっていたのですよ」と、子供達に言い聞かせたアントワネットですが、見張りとして一般市民である革命政府と共に過ごす、窮屈な新居は王妃や義妹、子供達にとって心の休まらない場所だった事でしょうショボーン

 

そんな自由の制限された生活に見かねた国王が革命政府に申し出たのか、小さな子供への恩赦が出たのか、やがてセーヌ河の畔にルイ・シャルルの為に小さな花壇を貰える事になり、タンプル塔に幽閉される迄、王子は、小さく高貴な庭師として仕事を続ける事が出来たのだそうですよ。

 

やがて逃亡を企て失敗した国王一家が、罵声を浴びながらヴァレンヌからパリに連れ戻される際、監視役として2人の革命軍の男が馬車に便乗した時の事。

 

この粗野で乱暴な2人の男は、この逃亡に失敗した国王一家を怒りと軽蔑の混ざった野卑な目で最初は見ていたのだそうですしょんぼり

 

「今まで贅沢放題して、ざまあみろ」と、王家の人達と自分達とは、どこを取っても共通点のない人種と思っていた事でしょう。

 

しかし、馬車の中で目にした光景は、この2人の為に席を空ける為、幼い子供達を膝に乗せ寝かしつけたり、トイレに行きたいと言う男の子に自らの手でトイレを手伝う、自分達と何も変わらない国王や王妃の姿だったんですポーン

 

今迄想像もした事のない、自分達と何の変わりも無い、国王一家の暖かい家庭的な姿に、最初は威圧的な態度で接していた革命軍の男達の態度も軟化し、パリまでの道中を丁寧に接する様になったのだとか。

 

革命の嵐で、ルイ・シャルルの愛した花壇は跡形も無くなってしまいましたが、歴史を彩った王家にも、こんな暖かいエピソードが残っているんですね。

 

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■サロン・ド・イグレッグのレッスン カリキュラム
女性の誰もがお姫様としてふるまえる場所、それが食の場であるレストランです。
サロン・ド・イグレッグでは食を通して、誰もがプリンセス気分を味わいながら、堂々とエレガントにお食事を楽しめるお手伝いをしたいと思います。
また、頑張り屋さんの現代女性の為に、女性である事を慈しみ生涯女性として輝き続けられる様、サポートさせて頂きたいと思います。

 

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