私がここ15年以上お世話になっているのが「銀座かねまつ」さんの中にある「クチュリエかねまつ」。
30代半ばに差し掛かったあたりから、電車で長時間立っていると足の疲れが感じる様になり、私の課題は履いていて心地よい靴を探す事
私の足は典型的な日本人スタイルの甲高幅広。
素敵だなぁと思う海外ブランド系の靴は全て細身で、当時日本人に人気のフェラガモも試してみたけれど、大して履かずに今でも箱の中で眠っている状態です
究極、「オーダーメイドで作れたら、どんなにいいだろう」と思った時に出会ったのが、かねまつさんのセミオーダーシステムです。
木型からではありませんが、採寸とコンピューター測定で足形の特徴を組み合わせ、既成の木型から顧客に一番最適な靴をデザインしてくれるシステムです。
サイズが22.5cmだとしたら、同じ22.5cmでも数通りの木型が用意されているんです。
例えば、私の場合サイズは22.5cmですが、デザインによってはキツかったり、かと言って23cmでは緩かったりします。
ですので、22.5cmのEE(2E)の木型で作って貰うのですが、それでも小指の部分が当たらない様に、少し外側に出して貰うなど、細部までアレンジして下さるのが本当に嬉しい
このチョットした事が、本当に履き心地に繋がるので、実はとっても大事なんです。
そしてデザインですが、こちらも元のデザインは決まっていますが、革や踵、金具の色から、エッジの切り替えの色や革の種類までオーダーメイドですから、本当に納得が行くものが出来る。
そして、データが丸ごと保管されているので、10年後に同じ靴を買う事が出来るのが、ホント嬉しいんです。
昨今は、靴に限らず、長年使いなれていた商品が「もう生産は終了いたしました」なんて言われる事が珍しくないですからね
本当に、それ、困ります。
先日、届いたこの靴は、20年未満で4代目。
↑箱の側面には、写真とオーダー日が。
靴は最低でも3日に1回のローテーションが必要と言われていますが、他の靴を履くと疲れが激しく、いけないと思っていても、どうしてもヘビロテになってしまう。
それでも、毎日の様に履いて5年経ってもヘタらないと言う耐久性の良さ。
ただ、電車の中で蹴られたり踏まれて、爪先の革がめくれたり、踵を傷だらけにされたり…若干、内側の足の裏と接する部分の革に亀裂が入り始めるので、新しい靴を作って頂くといった具合です。
先日も、新しい靴を迎えるにあたって、某百貨店で新しく靴を慎重したのですが、靴擦れになるわ、疲れるわで・・・・中々、相思相愛の靴に出会う事は至難の業
それだけ、クチュリエかねまつさんの靴は楽なんでしょうね。
楽と言えば、実は、今回の靴も、食事に行く前に慌てて、かねまつビル4Fにあるクチュリエのコーナーに寄ったのですが、その時の私の会話は「すみません、時間がないんですけど、同じサイズで同じデザインの靴をお願いしまーす」
しかも
「郵送して頂けます?」とそれだけ。
我ながら「おい、おい」ってツッコみたくなりましたが、この超スピーディーな対応も嬉しいです
勿論、時間があれば細かく確認したり、サイズなどが変わっていないか、チェックの為に採寸をし直してくれます。
とは言え、残念な事に、かねまつさんの靴全てが私に合うかと言うとそれも別で、デザインによっては店内で履いた時は問題なくても、実際の生活で履いたら痛くてダメだったと言う事もあります。
やはり、靴って本当に難しいですね。
セミオーダーと言うと高いんでしょう?とおっしゃる方も多いですが、デザインにもよりますが確か1足¥20,000位〜だったと思います。
それでも、履き心地と丈夫さを考えると元は十分に取れる・・いえ、お釣りが来る程だと思うんですけど・・・・。
外国のマダムを見ると、シニアになっても素敵にハイヒールを履きこなす女性が沢山います。
靴文化の方と言う生活文化の違いもありますが、日本ではヒールを素敵に履く女性は、年代を問わず、あまり見かけませんね。
自分に合う靴を選ぶ事も大切ですが、疲れたらその日の内に足の疲れをリセットする事も、シニアになってもヒールの似合う女性でいるには大切な要素だと思います
忙しい毎日で、足のケアまで時間が取れない事の方が多いのですが、なるべく手をかけて、靴とは心地よいお付き合いをして行きたいです。