オーストリア5月の食卓後編です。
さて、さて、お待ちかねのスープ・タイム。
今回のスープは、ウィナー・コンソメ。
ここのコンソメスープは何度飲んでも飽き足らない!!![]()
今年、インフルエンザで胃腸に来た時「あぁ、あのコンソメスープを飲んだら元気になるのにぃ
出来れば押し麦も入れてね」と心底(その割に注文が多いけど)思った位だ。
だって、だって、季節に合わせて見事に微調整されているんだモン!!
今回は仔牛の脛肉と根菜を使ったコンソメスープですが、根菜の甘味がじんわ~り利いて、本当に滋味深い。
暑くなる季節に向かう為、秋・冬バージョンとちがってあっさりめ![]()
浮身は、旬の食材グリーンピースが入った甘くないスポンジケーキ。
スポンジケーキと一緒にスープを口にすると、良い感じにケーキの香ばしい部分の香りもあるのですが、バターが染み出るので旨味が増す感じ。
こちらのお料理は、ところどころに野菜が使われていて、レストランさんの食事としては結構野菜を食べている計算になるのが嬉しい![]()
ワインは、コンソメならユルチッチさんのシャルドネ「ラム」かな?と思いきや、マラートさんのリースリング。
オーストリアのリースリングは果実味主体のふくよかなワインが多いなか、今回頂いたマラートさんのリースリングは、どちらかと言うとアルザスより。
ミネラル感豊富な中にも、リンゴの香りがあり、しっかりとした酸がスーッと口中に広がる感じが実にエレガントなワイン。
さて、最初に「今日はワインは2杯で・・・」と宣言した癖に、「やっぱり甘いのも・・・」と。私って、嘘つき!!![]()
いや、いや、お料理が美味しいとワインも進むんです。
ただ翌日、残るだけで・・・・(でも、今回は翌日残りませんでしたよ
)
おっと、その前に、大変!大変!ソルベを頼むのを忘れてた。
アイス命の私が、なんたる不覚![]()
と言う事で、「ソルベも宜しく
」とお願いして、持って来て下さったのがホワイトアスパラガスのソルベ。
前回より、アスパラの味わいがしっかりしている感じが・・・・(ポジティブな意味で)
少し甘味のあるアスパラのポタージュがアイスになった感じ。
でも、この甘味って、もしかしてミルクの甘さのみ?
その位、優しくて、アクセントに塩味がある・・・・毎年食べても癖になる味なんです![]()
さて、今回のメインは鰆のソテー。
これにインゲン豆やさやいんげん、トマトを白ワインとクリームを泡立てた軽いソースと一緒に頂くのですが、何気に小さく切ったベーコンブロックが隠れていて、ベーコンと共に頂くので、あっさりしがちな鰆もボリュームアップです![]()
しかも、鰆って下手をするとパサついてしまいますよね?特に、焼き魚なんかにすると。
ところが、表面だけは直接フライパンにあたるので、カリッとソテーしされた状態ですが、中はレアの一歩手前位のしっとりと柔らかい火の入り方![]()
あぁ、そうだった、ここは10年前に通い始めた頃「火入れが絶妙!」と私は生意気にもサーヴィスの皆さんに暑苦しく語っていた位、火の入り方が絶妙に良いんだなぁ。
ホント、ここの魚料理は美味しい![]()
でも、こんな鰆は初めて。鰆の概念が変わった・・・。
そして、お魚と一緒に頂いたワインはクラッハーさんのトロッケンベーレンアウスレーゼ。
前回のアウスレーゼはアールグレーティーの様な風味ですが、今回のワインはパッションフルーツなど、フレッシュな南国の果物の様な風味です。
基本的にフルーツとタンパク質は相性が良いですが、白身のお魚と黄色やオレンジ系の果物は合いますよね?
甘味はコックリとしたクリームの方がより相性が良いですが、前回に引き続き、お料理とデザート用の甘いワインのマリアージュも中々です。
因みに、家でも甘いワインと食事を楽しもうと、先日、リーズナブルなオーストラリアのデザートワインを頼んだ位ですから・・・。
さて、最後を締めくくるデザートですが、パンケーキに包まれているのは、ふわっふわのチーズ。
フランスのお菓子で言う、フロマージュブランに生クリームを入れて泡立てた「天使のお菓子」のオーストリア版ってところ。
それに苺のコンポートと抹茶の様に見えるのはピスタチオのピュレなんですが、これが濃厚!!
ピスタチオを纏めて口に放り込んだ感じ。
色合いも綺麗ですが、何となく和風の感じがしません?
新茶の季節って感じの。
こちらのお料理はオーストリアの伝統をベースに、日本人に合う様、マイルドな感じにアレンジがされていますが、今回は、暑さ続きで疲れ気味の身体と舌に優しいお料理でした![]()
たぶんコースとしてメニュー構成は決めていても、週で変わるのか入ってきた食材で変わるのか分かりませんが、アミューズや食材などで、変化をつけて、次のメニューに変わる迄同じモノを出し続ける事はしていないんじゃないかなぁ![]()
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今回のオーストリアの食卓は、季節に敏感な日本人に合った、日本とオーストリアのマリアージュ、と言った雰囲気でした。






