素敵な大人になる為に~レストランとの付き合い方~ | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

以前、シャンパーニュの講師をさせて頂いた時の事です。

 

初回の授業で、参加者の皆さんに、自己紹介がてらに一言お願いした時の事。

受講生の中に「ソムリエに復讐したくて受講しました」とおっしゃった男性がいましたびっくり

 

私の周りにいるソムリエさんやサーヴィスの方は、長い拘束時間にも関わらず、本当にお客様が気持ちよく過ごせる為に、真摯に仕事に向き合っていらっしゃる方ばかり。

 

私はそれを聞いてビックリするやら、悲しくなるやら。

申し訳ないけれど、正直、嫌な気持ちになりましたショボーン

 

何となく、その場に嫌な空気が漂ったのは言うまでもありません。


何か落度があったのかな?と思いつつ、彼の話を聞くと「ソムリエに馬鹿にされたので」と、その男性は、あっけらかんとおっしゃる。

 

勿論、その様な態度で接したのであれば、そのソムリエさんはサーヴィスマン失格です。

 

でもね、申し訳ありませんが、その男性は、ベンチャーか何かで成功されたのでしょう。

20代半ばを過ぎた位の彼は、学生の様な少しダラっとした印象の服装で、レッスン中も自分中心。

 

セミナーならではの体験をして頂こうと「全部飲まず、少し残しておいて下さいね」と説明しても、テイスティングもせずに全部飲み干すマイペース振りに「何の為にこの人来たんだろう?」と、コース終了迄、むしろ私の方が馬鹿にされた様な気分でしたショック

 

きっと普段、高級ワインを沢山飲んでいらっしゃるのでしょう。


最終日には、仲良しグループの1人が、「彼、高いワインを沢山持っているんですよ。これから彼の家で、飲み直すので皆さんも如何ですか?」と他のテーブルにいる受講生をお誘いする様は、申し訳ないけれど、ちょっと感じ悪いなぁ、と思ってしまいました。

 

こんな感じの方ですので、そのソムリエさんは普通に接していたのに、もしかしたら「馬鹿にされた」と受け取ってしまったのかも知れません。

 

でも・・・・

 

これは私の意見ですが、もしも、目に余る様なお客様がいらしたなら、レストラン側もお客様を選んで良いと思います。

 

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先の彼がどうのと言う事ではありませんが、グラン・メゾンと言う所謂高級レストランに関しては、雰囲気もサーヴィスの1つです。

 

この様なお店を利用するお客さんは、お店の装飾等の雰囲気も楽しんでいますおねがい


空間を共にするお客様も風景の一部ですよね?


ですから、雰囲気を台無しにするようなお客様はどうかと思うのです。

 

それに、接待で大切なお客様をご招待すると言うビジネスの場でもあるのですから、他のお客様のご迷惑になると判断した場合は、然るべき対応をされて良いと思うんですてへぺろ

 

こう言うところに、金銭的に豊か否かではなく、人柄や教養があるかないかが出てしまうと思うの。


勿論、教養と言ってもお勉強が出来るとか、料理やワインに詳しいと言う事ではなく、その場を楽しめる、大人ならではの振る舞いが出来るかどうかと言う事ですけどね。

 

逆に、もしも、それ相応の理由も無しに、その彼が言う様に、お客様を馬鹿にするような態度を取るお店があるとしたら、それは言語道断。

 

二度と足を運ぶべきではありませんよね?

 

何故って、サーヴィスも含めて、人とのお付き合いは、相手に恥を掻かせないと言うことが鉄則なのですから。

 

お客様が知らずに間違えた場合は、周りが気付かない様にさり気なくフォローに回るのがプロのサーヴィスマンですウインク

 

慣れないと、何となくソムリエさんを見ると、緊張されるかも知れません。

サーヴィスの方に、「このお料理、どんな料理ですか?」なんて、恥ずかしくて聞きづらいと言う方もいらっしゃるかも知れません。

 

しかし、分からない事はドンドン聞いて良いんです。

だって、お客さんは素人ですもの。知らなくて当然なんです。

 

ソムリエさんやサーヴィスの方は、お客さんが気持ち良く過ごせる様にサポートする為にいます。

ですから、むしろ、分からない事は聞いて欲しいんですウインク

 

つまり、お客さんは彼らの仕事を取ってはいけないの。

 

ワインの知識があって腕試しをしてみたいのなら「私はこのワインが良いと思うのですが、如何でしょう?何か他にお勧めのワインはありますか?」と聞いてみては如何でしょう。

 

きっと、ソムリエさんはお料理に合った丁度飲み頃のワインを勧めて下さいます。

 

人によっては「中々お詳しいですね。それも良いと思いますが、当店のセラーでは今、こちらが飲み頃ですよ」等と、リップサーヴィスたっぷりに、よりお得なワインを勧めて下さるかも知れません。例え、こちらが間違えたワインを選んだとしても・・・・・ウインク

 

この様に、レストランはお店の方とお客様とで素敵な時間を作り上げて行く場であって、どちらか一方が上位に立つ場ではないと思います。

 

私は、気軽な居酒屋さんを使いこなすのと同様に、レストランも上手に使える事こそ大人の醍醐味だと思うんです。

 

レストランでサーヴィスマンやソムリエさんと気さくに「美味しかったよ」とか「これはどう?」とプロの意見を求める事が出来る男性って素敵だなぁと思いますラブ


だって、相手に委ねる事って、精神的にゆとりが無いと出来ませんもの。

 

日本はチップ制ではないので、感謝の気持ちを伝える術はありません。


その代り、帰り際に受けたサーヴィスに対して「有難う」とか「楽しかった」と添えて下さったら、サーヴした側も嬉しい気分で1日が締めくくれると思うんですおねがい

 

日本の大人達がもっと洗練されて遊び上手になったら、きっと、若い世代が、「自分達もあの年齢になったらああなりたいよね」と憧れを持てるんじゃないかしら?

 

勿論、私達女性も、そんな素敵な男性がもっともっと増えてくれたら嬉しいですラブラブ

 

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