8月は日本ソムリエ協会主催の呼称認定試験の一次試験月。
私も16年前の2000年に受験した時、1月から受験対策講座に通い準備をしました。
尤も、最初、私は受験する気が無くて、自己紹介の際に皆が「ソムリエを受けます」とか「エキスパートを受けます」と言う中「受験をするかどうか決めていないんですけどぉ」と私はのたまき、能天気な私の発言に、講師は大きくズッコケた程でした。
ワインの中級クラスが終し、上級クラスを受講する自信がなかったので、中級クラスの講師だった阿部ちゃん(阿部誠さん)に話したところ、「受験クラスなら手っ取り早く覚えられるから良いよ」と勧められたので、「受験しなくても大丈夫？」「大丈夫！」そんなノリで通っていたんです。
でも、私の名誉の為に言わせて頂けば、受験する気はなくても、ガッツリ、しっかり勉強しましたよ、自慢じゃないけど。
私の通っていたスクールはとてもアットホーム。
講師達とは顔見知りだったので、勉強もせずにテストの点が悪ければ「yumiさんって意外と馬鹿なのね」と思われたら恥ずかしいですからねぇ。
8月の模擬試験の時期には、グループを組み、模擬試験が終わる都度FAXで試験問題と解答をメンバーに送受信したり、あの時は、社会人になって一番勉強をしたと思います。
でも、この時期、ソムリエを目指す方々は本当に大変です。
忙しい彼らは、受験勉強も通勤時間等、隙間時間を見つけながらですし、気力も体力も今が一番辛い時期。
本当に頭が下がる思いです。
あと少しですから、もうひと踏ん張り。頑張って下さいね。
ところで、受験勉強期間中は辛いばかりではありません。
笑いあり、涙(?)ありと色々ドラマがあるもので、私の知人は、彼女のご両親に挨拶に行った際「絶対合格」を約束した事を糧に頑張っていました。
尤も、彼はその彼女と別れちゃったんですけどね。
さて、私はと言いますと････。
夏が来れば思い出す～
そう、夏が来れば思い出す、あの悪夢の1週間
受験前のラストスパートの時期に、勉強もせず、あるドラマの再放送にハマってしまったんです。
それが、「踊る大捜査線」
受験対策コースは、前半と後半に纏めのテストがあり、この出来不出来でラスト1ヶ月で調整を図ると言う具合になります。
私は、試験前に1週間の夏休みがあったので、昼間に勉強して、夜はしっかり寝ると決めていたのですが、その夏、映画の公開に合わせて「踊る大捜査線」の再放送をやっていたんですねぇ～。
私はこの再放送で、初めて、このドラマを見たんですが、なんと････
すっかりハマってしまったんですぅーっ！
あの1回に2週分、再放送するヤツ。
いや～、ハマりました。くぅ～。
模擬試験の日は、録画予約して行きましたもん。
お蔭で、勉強は夜中に2時間位やると言う結果に････まぁ、最初からコツコツやっていたので影響は無かったですけどね。
自分の中で「やっちゃった
」感があったので、試験直前は緊張しました。
そして、この緊張を解いてくれたのが、試験前のアナウンス。
一次試験は「回転率」が出るのですが、その回転率の計算に電卓禁止のアナウンスが入ったんです。
別に割算位、電卓無しでも問題ありませんが、私は計算が遅い方なので「え“－っ、計算に時間を取られたらどーすんのよーっ!!このボケっ！
先生は電卓OKって言ってたよぉ」とかなり焦ったんです。
当時、問題数100問でしたからねぇ。
先が長く感じる訳ですよ。1問、何十秒？って感じで。
が、ここで調子が狂った為、「完璧にやらなきゃ」と言う気負いが無くなり、一気に緊張感が抜けたんです。
やはり人間、平常心が大事ですよっ。
さて、私の情け無い受験話を披露して参りましたが、大事なのは合格通知を頂いてから。
合格した事がゴールで終わってしまう方もいらっしゃいます。
勿論、それはそれでも良いのですが、仕事上資格があった方が有利だからと捉える方より、その先に面白さを見つけた方が、遥かに楽しい
呼称試験に受かって、やっとスタート地点に立てるんです。
この差は格段に違います。
半年間苦しい思いをして頑張った分、是非、その先に広がる素敵な風景を見て下さい。
準備は幾らやっても足りないと感じるものです。
受験生の皆さんが、今が一番苦しく、その中で頑張っている事は、私は知ってるよ
だから、月並みな事しか言えないけど、大丈夫！努力は嘘をつかないから。
後は落ち着いて、ケアレスミスだけは気を付けて下さいね。
それでは、皆さん、頑張って！
秋には祝杯をあげて下さいね！
す