エレアノールという生き方⑧―今ある運を活かす為にpart3― | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

前回迄のお話は、父の遺言通りフランス王と結婚したエレオノールですが、幸せは得られず、11歳年下のヘンリーと再婚し、キャリアと夢を実現させところまで、でした。


さて、魅力に溢れた実力者ヘンリーを育てた母とはどんな人だったのか。

今回は、エレアノールとお姑さんとの関係についてお話しましょう。


エレアノールは初めてヘンリーの母マティルダに会った時、マティルダと自分が非常に良く似ている事を感じました。

マティルダも同様で、2人は会うと直ぐに、互いの中に共通する物を感じ取っていたのです。


実際、マティルダはヘンリーに強い影響を与え、マティルダの言う事は大変良く聞いていたヘンリー。

エレアノールとの結婚に踏み切る時も、エレアノールの中に母マティルダを見てとったからでした。


マティルダが息子に教えた帝王学の1つに、「相手の前に獲物を見せたら、相手が飛び付く前に引っ込める事。その相手はその魅力に引き付けられ、いざと言う時に強力な力を発揮するだろう」と言う事がありました。


やがて、エレアノールはヘンリーとの間に生まれた8人の子供のうち、生き残った4人の王子達をこの方法で育てあげるのでした。


そして奇しくも、10年後ヘンリーの裏切りにより結婚が破綻した時、ヘンリーはこの方法により息子達から弓を引かれるのです。叫び


とは言え、家族争いによって二人が築いた王国が崩壊するのは、まだ先の話。


2人にとって、結婚後10年間は、2人の共通の夢である、領土拡大と中央集権国家の建国を目指して、子宝にも恵まれ、その子供達の縁組を次々と纏めると言う、まさに運に恵まれた時期となったのです。


<ポイント>

出来る男性には、強く賢い母親が付いている事が多い。

相手の母親の美点を真似よ。夫の母を手本とする事で無駄な争いは回避されるのだから。


・・・・to be continued