ノヴェンバーレーゼ 2007
シュタイニンガー
オーストリアはカンプタールにあるシュタイニンガー氏のワイン。
グリューナーヴェルトリナーを使ったワインです。
シュタイニンガー氏と言えば、単一品種で作るゼクトで有名な人。
アロマティックでフレッシュ感溢れるゼクトは、人口肥料を使わず、天然酵母を使用し、徹底した厳しい品質管理によって作られています。
そして、カンプタールと言えば、日照量に恵まれ、トロピカルな味わいのグリューナーヴェルトリナーを生む産地。
カンプタールのグリューナーは一押しです!
さて、このノヴェンバレーゼですが2007と言うヴィンテージ、オーストリアでは古酒の部類に入り、中々入手出来ません。
外観は、縁に黄金食がかった濃い目のイエロー。
香りは黄桃、カリンのコンフィ。ミネラル。蜂蜜、若干、蜜蝋の様な香りがあります。
ドライなハーブの香りも若干感じられます。
味わいですが、外観から想像する様にふくよかな印象がありますが、残糖は余りありません。
アタックはふくよかな印象。しかし、エレガントでありながら、溌剌とした印象を残す酸に最後まで支えられ、苦味がコクを与えている・・・全体的にバランスのとれた非常に良い状態のワインです。
アフターに戻ってくる苦味がコクを与えています。
アルコール度数14%・・・グリューナーヴェルトリナーでここまでのアルコール度数に行く事自体が、果実の成熟度合いの良さが証明されますが・・・・と言うラベルからすると、アタックが甘いのかと思えば、ふくよかで、そのふくよかさが最後まで、バランスよく続くのが非常に印象に残ります。
オーストリアのワインは、早飲み文化故に若々しい、フレッシュ&フルーティーが売りになっていますが、丁寧な作り手さんのワインは、熟成させた方が白でも断然美味しいんです。
特に、グリューナーヴェルトリナーについては、酸がしっかりしている品種なので、熟成の面白さは無限にあります。
そして、現に、熟成したワインは美味しく、非常に面白いのです。
自分に財力があれば、私専用に熟成ワインを特別にストックして欲しい位です。
オーストリアワインの可能性の無限さを改めて考えさせられる非常に良いワインです。