コンテッサ・マルチデ
ランブルスコ・ディ・ソルバーラ・セッコ
イタリアはエミリア・ロマーナ州のD.O.Cに格付けされているフリツァンテ(微発泡ワイン)。
フリツァンテは9月頃の夏の名残の残暑が残る時期に便利なワインです(個人的主観ですが)。
葡萄品種は黒葡萄のランブルスコ・ソルバーラ70%、ランブルスコ・サラミノ30%のブレンドです。
うーん、ランブルスコと言うと薄甘口のイメージが強いせいか、辛口(セッコ)は・・・・ピンと来ない。
辛口としてのバランスは良いですが全体のバランスとしては、アタックに多少の残糖分があるとバランスが取れる・・・・悪く言いたくありませんが、敢えて言わせせて頂けば凡庸なワインです。値段も¥2,000以下ですので・・・・だからこそ、甘味を残すと言う工夫をして欲しいんです。それが出来ないなら、もう少し凝縮した葡萄を収穫するとか・・・・私なら、次、買いません(辛口批評ですみません)。
なぜなら・・・・。
香りはフランボワーズ、苺のコンフィ、ラズベリーなど、ベリーの沢山乗ったタルトをイメージさせる俗に言うフレッシュフルーティーな香り。
若干、ザクロの様な・・・グレナデンシロップの様な香りも感じられます。
外観に対して、赤系果実よりの香りが優っている印象。
微炭酸なだけに若々しさを保っているので、咲きたてのお花の様な香りも感じられます。
若干、樹をイメージさせるような香りも無きしもあらず。
複雑性はありませんが、香りは心地よく好印象です。
味わいですが、アタックはスマートな印象。心地よい酸が最後まで続きますが、それだけです。
アペリティフとして食前に1杯だけ飲むとか、何かのリキュールと割って食前酒とすると面白いかもしれません。
このワインとしてのバランスは取れていますが、奥行きが無いんです。
家庭でこれ1本で通すには、果実からくる糖を残して薄甘口に仕上げるなど、工夫句が必要です。
但し、イタリアワイン(フランス以外のワイン全般に言えますが)の特徴として、お肉に拘らなくても、野菜料理にも合わせられますし、お魚でも生臭さを誘わないのが救いです。
実は、ランブルスコと言うと薄甘口の微発泡と言うイメージがあったので、気になっていた焼き鳥屋さんの焼き鳥(タレ)と合わせてみましたが・・・・勿論、合わなくないですが、もう少しワインにコクが欲しかったです。
強いて言えば、カボチャを素揚げしたものに、生春巻きの要領でサンチュ等に野菜やバジルなどのハーブを巻いて、スイートチリ等やディップに合わせて食べる様な、野菜たっぷりの家庭寮に邪魔しないのが救いのワインです。
本日は辛口ワイン評ですが・・・・カジュアルワイン価格とは言え、なんか悲しいなぁ。
敢えて批判させてもらえば、納得がいかない。