オーストリアはブルゲンラント州のワイン。
ブラウフレンキッシュと言うオーストリア原産の黒葡萄を使ったワインです。
縁に紫が残る非常に濃いルビー色。
全体的な印象として、香りは限りなく南フランスやイタリアワインの要素に近く、味わいは、酸が支配的な部分がボルドー寄りなワインです。
イタリアはトスカーナの上質なサンジョベーゼ・グロッソを思わせるワイン。
香りはブラックベリーなど黒系の果実を中心に、ガリーク(南フランスの乾燥したハーブ類の香り)な印象、ブラックペッパーや若干オリーブ、ドライトマトの様な香りと、ユーカリやローズマリーの香りがあります。
バニラなどバルサミック(樹脂系の香り)もありますが、全体的に若々しい印象です。
味わいは、アタックに優しい果実味を感じ、すぐにエレガントな酸がしっかりと最後まで持続します。直ぐにこ慣れたビロードの様なタンニンが後を追いかける印象がありますが、酸がしっかりしているので、酸に渋みがのっかり、それが若干タンニンのニュアンスを強めている様です。
外観の割に非常にエレガントなワイン。
柔らかい牛肉のソテーなどでも良いですが、お肉の食感を残したボローニャソースなど酸味のあるお肉料理にも合いそうです。
非常にエレガントなブラウフレンキッシュで、非常に丁寧で綺麗な作りをしています。