みなさんは一口馬主を始める際、どんなことを夢みますか。
そしてみなさんは、ノルマンディの門戸を叩いたその日、馬たちのどんな先々を描いていたのでしょうか。
クラブにはカラーがあります。
得意分野もあります。
ノルマンディーは、
…そうです。
ノルマンはダート馬
です。
そしてコンスタントに走る頑丈さ。
これがノルマンディーライフにはマストなわけです。今も昔も変わらない。
たまに色気のある子を引いたとしても、ノルマンの基幹産業は上のようなダートワークホース。これを履き違えたらノルマンを継続させるのは難しい。一部の方は芝で大砲を引けているそうだ。それは例外です。自分はそれを基軸にできるほど相馬眼に優れていない。
偉そうに語る筆者であるが、真っ当なダートワーカーに出会えるまでは相応の時間を要した。
正確に言うならば、「狙ってダートワーカーを引けるまで」の話。そして狙い通りになった初めての一口馬と言っても過言ではない。それがリュードマンという馬。
今ではノルマン×フリオーソなんてある種の王道感すらある。父も高齢、峠を超えた感はありますが。
オープンシャッセ×フリオーソがカタログアップされた時勢はまだまだフリオーソの扱いはそんな感じじゃなかった。
そして青森県風ヶ丘ファーム産。中央未勝利の牧場だ。
よくあるノルマンディの渋すぎるバックボーン。
案外走るかも知れないし息長く頑張ってくれるかもしれない。それを選ぶのは会員の皆様です。
さぁ、どうする?
ノルマンディーの募集はいつだってそんな命題を投げつけてくる。手に取るも、逃げるも自由だ。
そもそも自分は、フリオーソという種牡馬のポテンシャルがずっと気になっていた。最高が2勝か3勝馬しかいなかった時の話だ。
所謂ノルマンダートってこういう子なんだろう。
ノルマンディーがフリオーソに賭ける想いを感じた。
カタログ的には冷や汗すら感じながらだが、自分はその想いに乗っかった。
ダート長め、タフさ。
一度大きな怪我こそあれど、あとは自分のイメージ通りに頑張ってくれた。二勝クラスまで行ってくれたのは感謝しかない。
当時は一勝クラスの壁が本当に分厚かった。ぶち抜いたのはリーピングリーズンとリュードマン。
どちらも自分の得意分野がはっきりしているプロのダートワーカーだった。今でも中山長距離ダート番組を見かけると胸が熱くなる。
あとですよ。
これは強調しておきますが、リュードマンって名前が本当にカッコよくて好きでした。
ノルマンニックスといえど、走らなかったフリオーソもいる。
自分はリュードマンの成功があり、次のバルミュゼット。そうフリオーソに対する自信をつなげることができた。
(バルミュゼットも恐ろしく香ばしいプロフィール…というか血統)
何度でも繰り返しますが、まだ海のものとも、山のものともわからぬ時分に君を見つけることができた。
それは後から振りかえればノルマンディーをやっていく覚悟と自信を手に入れた瞬間でした。
ありがとう。本当に感謝しています。
怪我を治し、次の馬生もよきものでありますよう。