今月18日、政策立案検討会議がありました。
この会議では、広島市平和の推進に関する条例(仮称)素案についてのパブリックコメント対応協議があるということで、
僕も傍聴に行ってきました。
素案は、こちらです。
広島市ホームページから引用しています。
https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/132028.pdf
正直にいうと、
残念でした。
怒りを通り越して、呆れました。
会議自体は40分ほどで終了。
要点をまとめると、
- 2月議会で結論を出すのは不可能であるため、延期する。
- パブリックコメントの対応については、条項ごとに協議する。
- (政策立案検討会議の)若林新三代表(立憲民主党)と碓氷芳雄副代表(公明党)が前もって論点を整理しておき、委員は事前に発言を準備したうえで、後日協議するとともに、委員から議論すべき論点があれば、それについても提案協議する。
- 協議内容について市民に報告するための文章もどのようなものにするか協議し、総務課と市政調整課に渡す。
- パブリックコメント締切後に集まった意見も、協議内容に含めるものとする。
- 今後の会議のスケジュールは総務担当委員で協議するが、次回は4月上旬とする。
決まったのはこれくらい。
しかも、今回傍聴したことで初めてわかったことがあります。
まず、代表と副代表を合わせて9人いるうち、まともに発言した議員はその約半分。
きちんと発言をすることはせずに、隣の議員と話をしている議員も。
私語ではなかったとしても、私語と捉えられても仕方ない。
しかも、とにかく早く結論を出すことばかり拘っていて、なんのために条例を作るのかという本質を見失っている!!
そして、一番驚いたことは、議員自体のやる気が見えないということ。
傍聴に来ていた議員は、平和分野において、「ヒロシマから平和発信」として、核廃絶のための行動、、国内外の平和学習の充実、被爆証言の記録と継承を公約に掲げている馬庭恭子さん(市政改革・無党派クラブ)ともう1人。たった2人だけ。
もちろん、用事があったりで参加できないのは仕方ないとしても、
こんなに関心がないのかと思うと、ほんとに情けない。
しかも、報道でも語弊のある内容になっていることには、開いた口が塞がりません。
ある報道局からの引用です。
先月15日までに寄せられた意見数は994件で、市議会で募った意見では過去最多です。
最も意見が寄せれらたのは平和記念式典を「市民の理解と協力の下に厳粛の中で行う」とした条項で「静かな式典を求める」などとして賛成が多数を占めました。一方、「『厳粛の中で』とするのは言論表現の自由を制限することにつながる」といった反対の声も上がっています。
平和記念式典を「市民の理解と協力の下に厳粛の中で行う」とした条項に賛成が多数といっても、実際は「賛成です」としか書いていない意見が多数であり、賛成意見数と内容の濃さは全く一致しません。
ありのままを伝えるのが報道局の仕事のはずです。
このような語弊のある報道はやめていただきたい。
素案に対しては、僕もパブリックコメントを送りました。
送った内容は次の通りです。
- 広島の原爆被害にしか焦点を当てておらず、ウラン探鉱や核実験における、世界中にいるヒバクシャに対する記述がない。
- なぜヒロシマとナガサキに原爆が落とされることになったのかについての記述がない。
- 市の平和の推進に関する施策に市⺠が協力するのではなく、市⺠の平和活動に市が協力するものにするべきではないのか。
- 被爆者の高齢化は、今に始まったことではなく、年月が経てば高齢化することは当たり前であり、わざわざ書く必要はないのではないか。また、市⺠による平和の推進に関する活動の担い手として、若い世代も平和活動を積極的に行なっているにも関わらず、一切触れられていないと同時に、むしろないものとして条例素案を作られたような印象を受けざるを得ない。
- 平和記念日を制定すること自体はいいが、8月6日という原爆が投下された日にしか言及されておらず、終戦記念日(8月15日)や真珠湾攻撃(12月8日)などを含む「加害の歴史」には一切触れていない。
- 平和の定義に関して、2001年の広島市男女共同参画推進条例や2020年の広島市基本構想でも書いてあるにも関わらず、それらよりも定義が貧弱になっているのは不自然。
- 原爆によって、また他の地域でのウラン探鉱や核実験によって亡くなった方々に対する哀悼の意が全くない(特に平和式典についての「市⺠の理解と協力の下に厳粛に行う」との記述。平和式典は本来、前年から増えた分の原爆死没者名簿を広島平和都市記念碑(通称原爆死没者慰霊碑)の石室に納めることが主部であるはずが、宣言や挨拶などがより重要視されており、本来の意味や目的とはかけ離れた理念になっているという現状を考えていない。)。
- 「広島市被爆建物等保存・継承事業実施要綱」の第3条には、「市⻑は、被爆建物等が保存・継承されるよう市⺠の意識啓発に努めなければならない。」との記述があるにも関わらず、広島陸軍被服支廠や頼山陽文徳殿などは存在自体知られておらず、意識啓発に勤めているとは到底言えない。それだけでなく、そもそも「広島市被爆建物等保存・継承事業実施要項」もホームページ等で公開されておらず、存在すら知らない人の方が多い。この時点で、広島市が制定している「広島平和記念都市建設法」第2条第1項「広島平和記念都市を建設する特別都市計画(以下平和記念都市建設計画という。)は、都市計画法(昭和四十三年法律第百号)第四条第一項に定める都市計画の外、恒久の平和を記念すべき施設その他平和記念都市としてふさわしい文化的施設の計画を含むものとする。」という文言を守れているとは言えない。それにも関わらず、新たに守らなければならないものを増やして大丈夫なのか、疑問がある。
結局のところ、最終的にどうしたいのか、何のためにこの条約を作ったのかが一切見えないと同時に、日本語的にもわかりづらいという、あまりにも酷すぎる条例であり、世界に胸を張って自慢できるようなものではないため、平和活動を行なっている者として、到底受け入れられるものではない。
もちろん、これが全てではありません。
他にも、細かいところはたくさんあります。
パブリックコメントには、特に目立ったところだけを書きました。
議員のみなさんだけではなく、全ての人にお願いしたい。
毎年8月6日に平和記念公園で行われている平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)は、前年から増えた分の原爆死没者名簿を広島平和都市記念碑(通称原爆死没者慰霊碑)の石室に納め、そして「『戦争』という過ちを繰り返さないと同時に、原爆の被害を直接受けた経験のある広島だからこそ、平和を発信していきます」という誓いをするのが主部です。
どれだけ間違っても、葬式ではありません。
このことを念頭において考えていただきたい。
そして、議員の皆さんに強くお願いしたいことがあります。
なんのために議員になったのか、そもそも議員とはどのような人たちのことを言うのか、きちんと考えていただきたい。
議員とは、国語辞典を引くと「国会や地方議会、その他の会議機関に加わって、議決する権利を持つ者。」と出てきますが、これを自分に都合の良いように解釈して勘違いしている人があまりにも多すぎる。
議員とは、我々市民の代表です。
我々市民が気持ちよく生活するための道具です。
今回の政策立案検討会議では、我々市民の意見が全然通らないと言うことがわかりました。
これは、いわば「国民主権の崩壊」「民主主義の崩壊」!!
ただ単なる「金儲け」のために議員になったと思われても仕方のない議員があまりにも多すぎます。
ただ単なる「金儲け」のために議員になった、市民の意見は聞くつもりはない、そんな議員は、今すぐに辞めていただきたい!!
市民の意見がまともに通る、本来の「国民主権」「民主主義」に戻すためにも、
少なくとも僕は、市民の1人として、これからも声を上げ続けます。