AKB襲撃事件~アイドルメイキングの落とし穴に括目せよ・編~ | 白帯以前素人による「なんちゃってテコン島」

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独習しているテコンドーや子育てその他感じた事等駄弁を色々書きます。

ヘローです。


 季節外れの暑さに参ってます。


それでまた更新が滞りましたねん。


常に何かの所為にするというオヤジの法則でいつもあい失礼。


でもね、オヤジの法則は身体にも効いているんですよ。


一日置きのトレーニングにて、


筋力の維持やら、柔軟性アップなどをしてるわりには、


異常気象ですぐに身体が参る始末。


 これがオヤジの法則、いやジジイの法則なのか。


こんな事を書くと、


「あに言ってるだ。わしなんかお前より年上でもピンピンしとるわ」


というパワフルかつヘルシーなナイスミドルな方も


多くいらっしゃるとは思いますが、


見かけ健全、その実慢性持病を抱えて、


トレーニングしているあっしみたいな、


アンハッピーな肉体事情の野郎も結構いるんだぞ、


という認識をこの機会に


持って頂ければ幸いと考える次第ですわ(なんのこっちゃ)。



 今日も身体が不調の中、何とかトレーニングのノルマを


こなしましたがね、


 何で、こんなに体力あるのに、


あっしはこんなに身体が悪いのかって、


哀しい怒りのやり場に困ったあげく、イラついて、


ついカミさんと下らない事で衝突してしまう始末。


我ながら情けない一日だった、と反省しきりでゲス。


ま、こんなあっしの哀しい日常はいいとして、


今日のお話は、AKB襲撃事件について。


事件そのものはあってはならない傷害事件で、


犯人の言動からは殺人未遂という言葉も浮かぶような、


とんでもない事件。


本当に大事に至らないで幸いでした。


そこに全く疑いはないんですがね、


事件の下地については、やっぱちょい問題でしょ、と。


しかも、それはとっても日本的な事件なんで、


オヤジとしてはどうかな、と。


あっし、ご存知の通り(?)、AKBには全く興味もなく、


だから、誰が誰だかさっぱりわからないのですが、


「ヒドイ」事ぐらいは知ってます。


え? 何が「ヒドイ」って?


 そりゃもう、ファンの方には申し訳ないですがね、


「ヒドイ」ってのは商売の仕方ですよ。


握手券を入れてCD売るなんて、


 本来普通にアウトでしょ。


本来ってのは、歌手とかミュージシャンとか、


そういった次元の話ですよ。


AKBプロデューサーのやり方ってのは、


その昔、女子大生ブームとかおニャン子クラブとか(古くて失礼)、


そん時からあっし的には「どうもなあ」ってカンジでしたが、


AKBの売り出しのあざとさには、「参った」と。


 そんでもっと参ったのが、彼のやり方を


マスコミや音楽業界がなんの批判もせずに、


いや批判しないどころか、CDの売り上げの下がる業界の


救世主みたいに囃し立てて、


あげく「AKBの選挙だ、なんだって」、普通にNHKニュースで


取り上げ、あたかも国民的現象や行事に


まつりたてる、その「一億総動員体制」ですよ。


 音楽業界、マスコミ含めての、


「愚民化政策」もここまで極まれば文句ねえだろって世界。



 あっしもオヤジ、もといオッサンですから、


かの和田アキ子氏がかつて、


「あいつは金儲けの事をばっか考えている。金儲けの天才」


と評したAKBプロデューサー氏の、商売の手腕は、


「すごい」と思いますがね、


だからと言って、いまだに欧米に追い付けずとも、


問題いろいろありとも、


精一杯頑張ってきた日本の音楽業界の、


「音楽文化」を、


握手券とCDをセットという、「商売性100点」でも、


「文化面0点どころか、マイナス100点」の愚挙で


ぶっ壊していいものか、と。


オッサン的に思うわけ。


 でね、今回の事件だってね、


マスコミその他でさ、「セキュリティーが土台甘かった」、


なんて、あっしに言わせれば、


「ボケピン(死語)」な事ばっかに目が行ってるでしょ。


その「没歴史観」にも驚きですよ。


1980年にジョン・レノンが狂信的なファンに暗殺されてから、


世界では有名人のセキュリティーがどんだけ強固になったのか。


またどれだけ「意識が変わった」のか。


そんな歴史をかえりみることなく、

「握手券ビジネス」のリスクを計れなかった、


AKB側、マネージメント側の責任というのは、


セキュリティーシステムの問題よりも、


「CDさえ買えば、アイドルと握手できる」というシステムそのもの、


が問題だと、


そこにもっと目が向けられなければならないでしょが。


考えれば、そぐ判るでしょが。


 セキュリティーでいくら凶器をチェックできても、


素手だって十分に相手を傷害できるんですよ。


「やる気のある奴」にチェックなんて無力じゃないスか。


セキュリティーの基本は感染症と同じですよ。


一人よりも二人、二人よりも三人、三人より四人と、


接触する人間が多くなればなるほどリスクが高まる、


というのが基本なんドス。


つまりね、「基本から見れば」、


AKBのシステムなら、世界で一番ファンと


直接に、しかも素手で接する機会が多いタレントとなるんだから、


「世界で一番危険なアイドル」なんですよ。


その認識がAKB側になかった事が、


こんかいの事件のキモなんざーます。



なんか、名前知らないんですが、AKBの誰かが、


「こんなやつのために……云々」してたみたいですが、


周りにいる大人がきちんとその考えをただしてやらないと、


「こんな事やっているからこんな奴に出会うんだよ」、と。


セキュリティーの基本は、まさに「性悪説」。


レノン暗殺はまだ「ファンは性善説」の時代の事件だった、と。


考えを変えないと、


でないとまた同じ事が起きる可能性があるんだよ、と。



ここであっしが感動したTVの、


とある演歌歌手とタクシーの運転手のお話を一つ。


その昔、ある新人歌手が駅前で客待ちするタクシーの


運転手さんたちに生で歌を聞かせて、一枚1000円の


自分のCDを何枚買ってもらえるか、という企画の番組が


ありやした。


 新人歌手は若い可愛い女の子。


タクシーの運ちゃんたちの前でその美声を披露。


で、そのあと懸命に愛嬌を振りまいてCD売り込みを掛けました。


でも一枚も売れず、思わず新人歌手は涙目に。



その時、運ちゃんの一人が言いましたね。


「あんたね、俺たちが1000円稼ぐのにどれくらい働くと思う? 


ちょっと歌を歌ったぐらいで1000円だせなんて甘すぎるぜ」


というカンジで。


 涙目の新人歌手はこの話を聞いて涙目から、


すぐに真摯な顔に変りました。


そして、そのオッチャンに、ありがたい言葉を頂いたと


感謝の意を表した、と。


 当時、学生ながらひそかにソングライターを目指していた、


「甘く青すぎた」あっしにもズーンと響く


タクシーのオッチャンの、とっても「いい話」でした。


ただ、ここでもオヤジの法則が効いていて、


その歌手が誰だったのか、今も「いる」のか、


覚えてねえんですよ。そこは許されたし。



さて、ここまでまた長々と駄弁を重ねてきました。


となると、


「結局お前は何が言いたいんだ!」



お叱りになられる方も多いんではないかと、s


ご安心ください。もうすぐです。



結局が薬局(死語)、あっしが今回言いたいのは、


「星君、握手券、やめた方がよかですたい(左門豊作調で)」。



という事なんですな。


 それは、安全のために、そして何よりも、


音楽に命を懸けている


ありとあらゆるジャンルの音楽家達のために。


つーことなんですわ(関西風で)。


 ではでは。