ヘローです。
また更新が開いてしまいました。
せめて3日に一回の更新はするぞ、と始めたブログ。
もう週一ペースになっとるやんけ(怒るときは大阪弁で)!
と、自分のダメさを叱咤し、踏ん張りたいとは思ってるんですが、
中々難しいもんどす。
そんなダメなオッサン(orオヤジ)のあっし、
昨日はノコノコ息子の卓球大会の観戦にいってきやした。
すっかりテコンドーをおざなりに、卓球に励んでいる息子、
学校の卓球部内では自称ナンバー3。
その実力はいかがなもかと期待して見れば、
1勝2敗で予選リーグ敗退と超妥当な結果に、
家族揃って「哀しい」納得とあいなりやした(涙)。
ま、実のところ試合結果なんかは
あんまり気になる事じゃなかったっス。
楽しくやれればエエですから。
あっしが気になったのは、子供たちの観戦マナー。
自分たちの仲間が試合してても見もしねえんだもん。
思わず息子に、
「なんで応援しないんだ?」と聞けば、
「え? だって近くにいっちゃいけないし」、
「いや、そういう問題じゃないだろ」
「だってみんなそうだよ」
とこんなカンジ。
試合会場が一階のフロアで、選手や観戦客の席が
二階の客席になっている体育館なんだけど、
息子たちは仲間が試合している最中、
(それはイコール、自分が試合する時もなんだが)、
引率の先生がいない事をいい事に、
弁当食べたり、携帯いじったり(本当は持ち込みダメ)、
駄べったりと、学校で参加している意味がない状態。
あっしはここで自分の息子を含めて、個々の生徒たちの
人格云々を問うつもりありませんねん。
ただね、息子の通っている学校が、
以前も書いたかもしれないけど、
現在の改正教育基本法(あべちゃんの戦後レジューム脱却第一弾法でしたな)
に見事に合致した教育方針の学校で、
国歌は大きな声が出るまで各クラスでも集会でも
何度も練習は当たり前、
定期試験前日まで居残りの歌練習するクラスも珍しくなく、
学業より挨拶、生活態度、部活動、
いじめのない健全な生徒育成に前のめりになって、
燃え盛っている学校ですねん。
それをまた少なくない父母も応援している、
立派な学校ですねん。
で、このザマどす。
ま、本音言えば、別に想定内の「風景」で、
別にどうこういうつもりもなんですがね。
こんなような事(管理教育の絆や礼儀の化けの皮)
はもっと酷いものを含めて、
学校ではなく、「学校外の街」では当たり前ですから。
ま、つまりですね、
あっしが言いたいのは、学校側や教師側の
センスのなさなんですよ。
子供の管理教育を厳しくすればする程、
子供たちは「管理者(教師)の顔色を窺う」事ばかり
が長けることことになって、益々「裏表の使い分け」が
激しくなることは、この国で教育を受けて来たものには
自明のような気がするのだが。
この国で教育の現場に携わっているものの、
「上から命令された事を何の疑問もなくやればいい」式の考え
と自分の目で見て判断できないという、
いや、むしろ自分の目で判断することを強烈に自粛するという
姿勢は、最近ますます「復古」しているということか。
はたまた、
「取り戻されちゃってる」って事なんでしょうな。
学校の校長だか教頭だかが、言うんですよ、
カミさんからのまた聞きですがね、
「本校の生徒たちは皆挨拶がきちんとできると評判です」と。
素晴らしい、その素晴らしさにあっしも感動しやしたよ。
だってね、
地元の公立中学ですからね、ご近所には幼稚園時代から
顔なじみのある子供も結構いるんですわ、
幼稚園の頃なんかもうみんな元気で道で会うとね、
「おはようございまーす!」、「こんにちは!」って、
可愛い笑顔でね、それが小学校へ上がると、
挨拶の言葉がなくなり、何だか目を反らしたり、
こっちから声をかけると、少しやばそうな顔して会釈したりね、
それが中学へ入ると、
道ですれ違っても「ゲロ無視」ですわ。
素晴らし過ぎませんか、この国の教育。
こんな経験はあっしだけじゃない筈。
でも、この子たちは、学校へ行けば「挨拶できるよい子」。
つまり、誰に向かっての「礼儀教育の徹底」なのか、
こんなに判りやすくてエエんでしょうかね。
あっしもその昔、管理教育の厳しい学校通ったクチ
ですから、その弊害は嫌というほど知ってるわけで、
だから2006年に教育基本法が改正された時点から、
心の準備をしつつ、息子が小学校高学年から
常々事あるごとに色々息子に言ってまいりやした。
「この先、君は大人を含めて、人間の裏表をいろいろ見たり、
聞いたり、自分もそれをやることも多くなろうが、
人間のベースは忘れちゃいかんよ、ベースとはね……云々」、と
こんなカンジで。
ま、そんなわけで学校では、「学校の顔を持つ息子」であっても、
息子には少しばかり安心していたんですな。
ところがどっこい、今回の大会のザマを見て、
でんぐり返ってこんにちは(なんのこっちゃ)、
と言うしかなかったという……。
会場を見渡せば、他の中学ではもっと酷いザマもありやした。
試合中の自分の仲間にわけのわからない野次を連発したり、
からかったり、大声で騒いだり。
で、結構学校問わず、生徒たちの家族も来てたんだけど、
「誰も注意しないの」。
かくいう私も注意しなかった。
言い訳いうと(言い訳になってませんが)、
あっしはこんな時は他の人より結構注意する方だったんですが、
歳なのか、「会場の空気」を身体が勝手に読んだのか、
あっしの声もとうとう出ませんでした。
その時はっと気が付いたんですね、
自分の先輩が試合しているテーブルの、
そのすぐ上の客席で、試合に見向きもせず、
馬鹿笑いしながら
他の卓球部の仲間と弁当を食らっている息子の、
幸せそうな顔を遠目に見ながら、
あっしと息子は今、この場を完全に共有し、
共に生きていることを!
あっしは息子に向かって心の中で思わずつぶやきやした
「おお、息子よ、今、お前のオヤジとお前は完全に共感・共有しているぞ。この国の建前論優先の教育の下で、お前とお前のオヤジは完全に一体になり、今まさに現在進行形でこの国の伝統を守っているんだ」
と。
そして弁当を食い散らかし、今度は仲間の携帯を
一緒に覗きだした息子。息子の隣には、
その仲間の子のお父さんが、その仲間の子の弟と一緒に
DSをやりながら笑っている風景がありやした。
あっしはまたつぶやきましたね。
「ああ、誇らしい卓球部よ。ああ、誇らしい○○中学よ」、と。
ナンチャッテ。
そんなわけネエですよ、やっぱり。
こん時あっしが言ったのは、カミさんに向かって、
「おい、もう帰るぞ」の一言ですねん。
帰りの車中でカミさんに聞きましたね、
「なあ、今日の会場の雰囲気どう思う? 生徒も親もあれじゃダメだろ」
するとカミさん、運転しているあっしをまじまじ見ながら、
「あなたさ、もうちょっと痩せない? 他の親たちと会う時には、
特にその腹が出て見えるのよねえ」
何の話だ! とムカッとして言い返そうとした時、
小学校二年の娘がすかさず、
「パパじゃデブじゃないよ。少し太ってるだけ」と来た。
カミさんは大笑い。そして、
「子供って気づかないウチに成長するのねえ」。
今日もあっしの完敗でした。
国も教育も家庭もこれでいいのか!
心の叫びはその日も収まりませんでしたね。
そんな、あっしが唯一できた事、できる事。
もうお判りでしょうが、
その日も飲んで食いまくった、と。
デブきらいなくせにウチのカミさんはメシをよう出しやす。
まったくどいつもこいつもです。
その先頭は勿論あっしですが。
本日も結局が薬局(死語)、間抜けな話にてあい失礼。
ではでは。