『悪魔を見た』 | ヒース・レジャーに捧げる

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コーヒー片手に脱力して読んでもらえれば幸いです・・・

こんばんは(^-^)



今日も皆さんがもっと暗い気持ちになってもらえるような映画を紹介したいと思います



【悪魔を見た】


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ストーリーは、


国家情報院の捜査官であるスヒョンは、婚約者であるジュヨンの誕生日に毎年仕事が入るほど忙しい


しかし雪が降りしきるそんなジュヨンの誕生日に、婚約者は“悪魔”によって理不尽な暴行を受けた挙句に虐殺される


重犯罪課で30年勤めたジュヨンの父と国家の為に働くスヒョン


そんな2人が愛する娘、婚約者を守れない


スヒョンは“悪魔”にジュヨンが受けた恐怖と苦しみを倍にして返す事を決意する


“悪魔ギョンチョル”への憎悪と、婚約者を守れなかった自分への怒りでスヒョンもまた“悪魔”へと変わっていく・・・



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なかなかのファッキンジーザスな作品です



まずは、数年ぶりに観た韓国映画のポテンシャルの高さに少し驚きました



喰わず嫌いはやめてこれからは選択肢の中に入れて行こうと思います



正直言って、日本ではこんな映画作れないんじゃないのではないでしょうか?



役者のイメージとか描写の過激さが大いに問題になりそうですし、なにより綺麗に美しく撮ろうと具体的な描写は避ける傾向にあると思います



国民性なんですかね、これは・・・



その逆も当然ありますが、日本の映画界に無いモノを韓国の映画界は間違いなく持ってますね



イ・ビョンホンは兎も角、チェ・ミンシクの演技はヤバいですね



終始ミンシクにビョンホンが引っ張られていく感じですね



もうプライベートのミンシクが道で微笑みかけられたら、女子供は逃げ出す事間違いないでしょう



それ位のインパクトがありました


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2時間半弱の尺の中で、バイオレンスなシーンが作品の大半を占めています



そーゆーシーンや過激な描写が苦手な人は観ない方が賢明でしょう



ヘタしたらトラウマになるかも知れません



「SAW」シリーズの愛好者なら問題無く観れる思いますクリップ



尺は結構長いんですが、全く長さを感じませんでした



復讐の方法、これは漫画の「刃牙パンチ!で愚地克己が死刑囚のドイルに行った方法と似ていますね



これはターゲットに恐怖と苦痛を与えるには、とても有効な方法だと思います



ダメージを与えて治療し解放、更に前回よりも強いダメージを与えてまた治療して解放する



そうやって続けて行くうちに精神的にも肉体的にもどんどんと追い詰めて両輪で崩壊させる


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同じくガイア様が死刑囚のシコルスキーに行った「カウント暴行ロボットも効果があるでしょう



10秒数えるごとに暴行、ダメージを与える



9秒後に確実に来る苦痛



これを繰り返す内に迫りくる恐怖と共に、精神的にもダメージを与え続ける



かの「マーターズ」でも似たような描写があったかと思います


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犯人に音声まで聴き取れるGPSカプセルを飲ませてこれを行うなら、一番残虐な方法の一つかも知れません



ただし、作品の中でも語られてますがスヒョンは「ミスを犯してる」わけであります



それは、犯人であるギョンチョルが“そんなシロモノ”じゃなかったことです



スヒョンがギョンチョルのポテンシャルを甘く見ていた、それに尽きると思います



それが為にギョンチョルの反撃あう訳ですが、最後にスヒョンが“悪魔”に用意した“苦痛”



最後に“悪魔”“苦痛”を与えれた復讐の方法



人に戻し生への執着や渇望を芽生えさせれた方法



そして“悪魔”から人に戻るスヒョン



ラストの3分くらいで微かな救いと希望もあったかに思えます



これは今年観た中でも上位にランクインする秀作ですね



多少の突込みどころもありますが、お薦め作品であります



イエモンの歌じゃありませんが、偉い発明家も凶悪な犯罪者もみんな昔は子供だったわけですよ



それが“悪魔”に変わって行く



今作でもギョンチョルの実家で人を殴打しまくったような血がこびり付いたようなバットがチラリと映っています



そこから推測すると、ギョンチョルも“人”から“悪魔”に変わる“何か”があったのだと思います



人は、誰だって何時だって“悪魔”になり得るのかも知れません



しかし人と悪魔の一線を越えた時に目にするのは・・・



絶望と無限の闇しか無いのかも知れません



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