『クレイジーズ』 | ヒース・レジャーに捧げる

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コーヒー片手に脱力して読んでもらえれば幸いです・・・

こんばんは(^-^)



今日も観た後に寝汗をよくかけそうな映画を紹介しようと思います



【クレイジーズ】


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ジョージ・A・ロメロ卿が、かの『ゾンビ』よりもっと前に制作した『ザ・クレイジーズ』のリメイクになります



これはゾンビ映画でもゾムビ映画でもありません



『28日後・・・ドクロに近い感じですね



ゾンビと違い、死んでるわけでは無くウィルスに感染すると凶暴性が異様に増して襲いかかってきます



言い方を変えれば彼らは“病人”であります



当然、生きているので時間が経つと衰弱し死に至ります



本作でもそれらしい描写がありました



『28日後・・・ドクロの感染源はチンパンジーで、感染すると数秒で発病する



それに対して本作での感染源は水で、感染すると48時間以内に発病します



どちらもある程度の理性はありますが、本作の方が生きている時の感情等が濃く残っており喋ったり統制が取れてたりするので恐ろしいです



水道水なんか飲むもんじゃないと改めて思いました



ストーリーは、


アメリカの農業が主産業の小さな田舎町オグデンマーシュで行われた野球の試合中に散弾銃を持った男ローリーが現れる



同僚と観戦に来ていた保安官のデヴィットはローリーを説得しようとするが・・・



しかしそれはこれから起こることの予兆にしか過ぎなかった・・・



作り方に非常にセンスを感じました



尺が1時間40分程度なのもありますが、冒頭のシーンから最後までスピード感と高揚感を維持したまま観れました



何と言ってもカメラワークを巧く使い「志村っ!うしろーっ!!うしろーっ!!」的な要素が何点か盛り込まれており小躍りしてしまいました



感染者のビジュアルも丁度良く、ゾンビとは一線を画す出来に上手く出来あがってると思います


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タイトルもとても素晴らしいネーミングセンスで文句のつけようがありません



『クレイジーズ』とは誰を指しているのか



感染者なのか、それとも感染を免れてカオスの中で心理的肉体的ストレスを受け精神に異常をきたす避難者か、ウィルスを封じ込める為には手段を選ばない人間達なのか・・・



感染から発症まで48時間と言う設定も作品を面白くしている要素の一つだと思います



オリジナルは観てませんが、こんな映画を1970年代の初めに作ったロメロ卿の才能にただただ敬服します



個人的にゾワッときたのは子供部屋での「志村!!うーしーろーっ!!」シーンです



あと個人的な見解ですけど、保安官補佐のラッセルは感染していなかったと思うんですよね



「空気感染」云々も事情がよくわからない末端の兵士が上司に言われたまま伝えただけで、現地で幹線道路を爆走してたお偉いさんがマスクをして無かったのを考えると軍もトリクシーの明確な感染経路や感染力等を完全に把握していなかったと思います



そこらへんの色んな推測も含めて楽しめました



ウィルスパニックムービーとしてはよく出来た秀逸な作品だと思いますので、是非、ご覧になって下さい



心臓が弱い方もなんとか大丈夫だと思います



観終わって考えたのは個人的に作成している「ゾンビ発生時の退避マニュアルメラメラの早急な見直しですね



何故なら軍や国が今作のように無慈悲な封じ込め作戦に動く事を考えれば米軍基地に避難するなんざ自殺行為ですからね・・・



どうしよう・・・どうしよう・・・



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