2021年の5月に、我が家にコクワガタがやってきて、それからなぜか毎年一匹やって来るようになりました。それは真夜中。
一匹目のクロ君♂がやってきた写真。
実際、その時の画像なんですが、嫁さんがゴキブリと勘違いし、やっつけてくれと寝ている僕に言ったのです。よく見ると、ゴキブリではなく小さな小さなクワガタだったのです。
カブトムシやクワガタは小さい頃、よくつかまえました。故郷の街灯に集まってくるから、簡単に手に入れることができた。
ばあちゃんはおがぐずを大工さんにもらって来いと言い、大きな入れ物にまとめてぶちこんでましたが、これが良くなかった。昆虫同士は喧嘩するし、スイカなどの食べ物は下痢をしてあまり良くないのです。だからクワガタも夏にしか生きれないものだと認識していましたが...。
正直、生き物を飼育するのはもうしないと決めてました。さんざん自分の不甲斐なさで早死にさせてきましたから。しかし、なぜかこのクワガタには気持ちが向いたと言うか、なんと言いますか。
嫁は逃がそうと言いましたが、とりあえずCDなどを入れるプラケースに新聞紙を濡らしたのを入れて玄関に置いときました。そのクワガタを置いて。飼い方もわからないし、逃げるスペースも開けておいた。翌日逃げていたらご縁がなかったことにしよう、いたら飼ってみようと。
僕は失業中で数ヶ月だけパチプロ稼業に戻った時期で、時間は自由にあった。たまたま嫁も翌日は休みだったから、朝からホームセンターに行って、コクワガタ飼育セットを買った。今のエサ、ゼリーは凄い。安いし、クワガタも喜ぶクオリティ。小さな箱で飼い始めたコクワガタ。クロと名付けたその個体は、優しく、一度も我々を強く噛むことはなく、たまに部屋の掃除に出すと、健気に動き回っていました。
とにかく温度管理や湿度が大切みたいなのです。うちの嫁はクワガタのために扇風機を常に回しっぱなしにし、温度管理をし、湿度も厳しく管理してました。そのおかげか、冬を越し、さらに冬を越し、2年4か月もの日が過ぎたところでの死のお告げです...。
よく生きましたね。人間のエゴかもしれませんが、自然下ではここまで生きれないでしょう。しかし、小さな虫かごに入れられて長生きするより、自然で早く死にたかったか?その答えはわからないのです。
クロがやって来た一年後には、♀のコマがやってきて、今年9月にはまた♂のビースケがやってきた。一度も捕まえに行ってないのに向こうから来るんです。特に、クロは家の中にいたからびっくり。コマとビースケはマンションの廊下にいましたね。
クロが亡くなり、コマとビースケだけになりました。クロ君にはたくさん幸せをいただきました。ありがとうございました。心よりご冥福をお祈りします。
コマ♀
ビースケ♂
クロ♂
2021.5〜2023.9