2026
3.3
最近よく優しい、と言われる。そうなのかな?て思う。でも。本当にそうだとしたら。今のところ(結末は分からない)願いの勝利ではあるのかもしれない。優しくありたいという願いが、私をここまで連れてきたんだ、と思う。お礼なら、ずっと昔に、優しくありたいと願った、子供と大人の境目の自分に。あの頃の自分に言ってあげたい。どうやら私は、君がなりたい大人に、なっているみたいだよ。終わらせることを選ばなくて、ありがとう。
詩集 詩の生れ出る場所
言葉とは本来自由であるが
言葉の持つ意味に囚われる
大地に対する重力のように
言葉ではないものを
言葉にしようとする時
人は矛盾に対峙する
命が生きながらにして
死んでいくように
思想詩集 眠の中で
「眠れない夜/目覚めた朝」
眠りたくても
寝つけない
夢に落ちても
月の眩しさに引き上げられる
自分を受け入れられないのに
闇夜からも 拒絶されてしまうようで
この世界に 居場所がないようで
目覚めた時
理由も分からず 寂しくなる
心に行き場がないような気がして
どこか知らない世界に
置いていかれるような気がして
ふわふわの毛布を
ぎゅっと する
返答詩集 光はきらきらとゆれてあなたの周りを廻る
「今日のこと」
見上げた空が美しかったから
遠くの世界を見てみたいと思った
違う場所で見た 夕日の美しさは同じだった
遠い場所でも 同じ場所にいた
今日という一日の眩しさも
何一つとして何も変わらなかった
結局この世界は 美しかった
頭上の空も 海の向こうも
生きている人も どこか知らない町も
世界が美しいというだけで
きっと私は救われている
いつも願うのは
今日という日がずっと続くこと
この瞬間において 人生は永遠だから
夢の中を 生きることもできる
何に出会っても 別れることが決まっていることを
切ないほど知っている
この手は未来を選ぶことも分かっている
出会ったものが心の中で 一つの景色を描くような
故郷のような懐かしさを残して 心に溶けていく
出会ったものすべてが 今日という日を約束する
思い出よりも 今日の眩しさを
胸の中の宝物が 今日を照らす