【ワイドショーで取り上げられた特級呪物祟り石】
大阪府豊能町・能勢町・兵庫県川西市の三市町界に妙見山(能勢妙見山)という標高660mの山があり、山上には神仏習合の「能勢妙見宮」(無漏山眞如寺境外仏堂能勢妙見山)が建ち、西日本屈指の日蓮宗一大霊場となっている(→公式サイト)。
この妙見宮にはかなり昔、行ったのだが、その際、あるモノを見つけた。それは幼少時、テレビのワイドショーで見たものだった。その見つけた具体的な場所は一昔以上前のことだから記憶は曖昧なのだが、当時のフィルム・カメラ写真を見ると、山門の写真と本殿(本堂)である開運殿の写真の間に撮っている。
本殿内なのか、境内の他の建物内に安置されていたのかは記憶にないが、そのモノとは白蛇が浮き彫りされたように見える黒い石。これ、みんなにはどう見えるだろうか。黒と白の塗料を使った工芸品かな、と思う者もいるんじゃないだろうか。
しかし実はこれ、全く加工されていない自然の石。色も自然の色。蛇のようなものも自然にできた模様。「うそーっ!?」と言う人もいると思うが、実際、ワイドショーの取材で持ち主がそう語っていた。
持ち主の男性がある日の休日、家族である河原に行った時、周りの川石とは明らかに異なる奇妙な石を見つけた。それは黒光りのする石で、表面に白蛇が這っているような模様が浮き出ていた。
男性は珍しい石だと思い、それを持ち帰り、床の間に飾った。それ以来、不幸な出来事が続いた。具体的にどういうことが続いたのか、ということについては、私が幼かったせいで覚えていない。
覚えているのは、男性の小学生の娘が、誤ってその石の白蛇の目の部分をマイナスドライバーで突いてしまったことがあり、その翌日、ドライバーで突いた白蛇の目と同じ片側の娘の目が真っ赤になった、ということ。
その時の娘を父親はビデオカメラで撮っていて、その不気味な真っ赤な目の映像も放送された。そんなこともあり、父親は怖くなり、ワイドショー(番組名や放送局名は覚えていない)の心霊コーナーに便りをよこした、という訳だった。
そのコーナーに霊能者がいたかどうかも記憶になくて、その石を番組で供養したかどうかも覚えていない。その時思ったのは、この石は白蛇の霊が宿っている祟り石ではないか、ということ。広義の呪物と言えるかも知れない。
その石が能勢妙見宮の建物内に安置されているということは、ここで供養されたのだろう。もしかすると妙見山のハイキングコース沿いにある初谷渓谷で拾った石かも知れないが、妙見宮は霊験あらたかな宮だから、遠方から持ち込まれたことも十分あり得る。
能勢妙見には公共交通機関でも行くことができる。能勢電鉄の終点「妙見口駅」で降り、徒歩約20分で妙見ケーブルのケーブル黒川駅に着く。妙見ケーブルと妙見リフトを乗り継ぎ、山上へ上がる。そこから開運殿までは徒歩10分ほどじゃないかと思う。
「妙見山上」バス停までのバスの便が今でもあるかどうか分からないが、あったとしても便数は少ないだろう。
不気味な石に宿った白蛇の霊。その石自体は供養されたとしても、霊の「本体」は別の所にいて、人間に取り憑く隙を伺っている、とでも言うのだろうか。
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