特撮・ジャンボーグAの旧車(3)初代ホンダZ | ANIREISHA~アニメ、霊的スポット、旧車等~

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軽四初のスペシャリティーカー

ジャンボーグAがロボット怪獣、ジャンキラーに倒されると、Aに代わって「ジャンボーグ9」が登場し、ジャンキラーを倒す。Aも9も操縦者は同じ立花ナオキだが、9はホンダZGLを改造したジャンカーZが変態(変身)するため、空は飛べない。

 

操縦法もAとは異なり、左目奥にコックピットがあり、ハンドル、マニュアルシフトレバー、クラッチ、ブレーキ等、ジャンカーZを運転するように9を操縦する。これでは微妙な動きは取れないと思うが、細かい所は無視。普通なら番組名も「ジャンボーグ9」に変わって然るべきだが、細かい所は無視。

 

ジャンカーZのベース車(二回目のマイナーチェンジ後のZ)、ホンダZは昭和45年10月に発売された軽四初のスペシャリティーカー。とは言え、初代セリカ(GTを除くST、ET、LT)のように、内装やエンジンの組み合わせが何万通りもあるフルオーダーチョイス・システムを取っていた訳ではない。

飽くまで狭義での「スペシャリティーカー」で、それは実用車のシャシーにスポーティーなボディーを載せたモデルのことを指す。Zの場合、ベースとなった実用車はホンダN360の最終型、NⅢ。

 

 

外観的には、後部のスタイル、リアガラス・ハッチ(Zのものは「水中メガネ」と称される)、車高(当時の軽四の中で最も低かった)以外はあまり変わらない。

 

エンジンの最高出力は、Zの三ヶ月前に発売された「ダイハツ・フェローMAX SS」の40PSには及ばないものの、初期Zはシングルキャブレターの「ACT」(最下級グレード)と「PRO」が31ps/8,500rpm、最大トルク3kgm/5,500rpm。

ツインキャブレターの「TS」と「GT」が最高出力36ps/9,000rpm、最大トルク3.2kgm/7,000rpmだった。いずれも空冷4サイクル。最高速度はフェローMAX SSと同じ120km/h。

 

 

尚、フェローMAX SSは3000rpm以下がイエローゾーンとなっているのに対し、Zのツインキャブ・モデルは9,000rpm がレッドゾーンに設定されていることから、Zは当時の360CC軽四では最強の高回転ユニット搭載車と言える。

 

車内は「フライトコクピット」(航空機のコクピット)をモチーフにしたインパネが採用され、小さな円形メーターが並ぶ。また、3スポークステアリングやバケットシート等、「スポーツカー」としての要素も際立たせている。

昭和46年12月にマイナーチェンジされ、ベース車もNⅢの後継車、「ライフ」に変わった。それにより、ホイールベースが80mm延長され、エンジンは水冷になった。最高出力、最大トルクは変化なし。

 

 

更に昭和47年11月、二度目のマイナーチェンジを行い、ボディはピラーレスのハードトップとなり、リアバンパーが分離型に変更された。

 

シングルキャブのシリーズは廃止され、8つあったグレードはツインキャブの4グレードに統一された。ここでも最高出力、最大トルクは変化なかったと思うが、確証はない。

昭和49年、ホンダ社はシビックの生産を優先する方針から、軽トラのTNシリーズ以外の軽四の生産を一旦中止することになり、Zの生産も終了した。

 

 

ジャンカーZのベース車、Z・GLは二度目のマイナーチェンジを行った後のもの。GTその他のグレードとのスペックの違いは不詳。ジャンボーグ9と同じ、シルバーとレッドのツートンカラーが目を引く。

 

自ら撮影した実車写真のZはGTで、これも二度目のマイナーチェンジを行った以降の最終型。ホディカラーは初期モデル時から多く採用されてきたオレンジ。フロントはNⅢと殆ど変わらないが、やはり全体的にスポーティー。

撮影場所は高知県香美市の第24回「ゑびす昭和横丁」の旧車ミーティング会場(歩行者天国車道の路肩)。毎年、横丁と旧車ミーティングは土日の二日連続で行われるが、ミーティングは、土曜日の参加は県内在住者が多く、台数は少ない。日曜日は欧州等の外車も展示されることがある。

 

 

余談だが、今年の24回の土曜も昭和の映画上映(無料)があった。中に入るとDVDをプロジェクターで映し、ウルトラマン(初代)を何話かセレクトして上映していた。ただ、音声が小さく、殆ど聞こえない。客の大半は60~70代の高齢男性だった。チラシに作品名を記してなかったのは、版権元に許可を得てないからか?

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ミニカーは今まで同様、アシェットの「国産名車コレクション」シリーズの初期ACT。添付写真の実車との主だった外観的違いは、フロントグリルのデザイン、リアバンパーの形状、ピラーの有無。

造形は可もなく不可もなく、というところか。ラジオアンテナを再現しているところはいいが、テールランプの色付けがやや雑。フロント部もどこがどう、という訳じゃないが、何か心に響かない。ノレブではなく、「国産名車コレクション」シリーズの後期(全てとは限らない)のミニカーを製造していたイクソなら、もっと造形がいいものを作れたんじゃないかと思う。

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