キュアアースに見る企業のネタバレ・マーケティング戦略

【東映アニメとバンダイはネタバレを望んでいる】

毎年、プリキュアの追加戦士については注目され、画像やCVが収録されているグッズが発売されると、ネタバレ画像や記事がネットに出てくる。

これは東映アニメーション社とバンダイ社の「ネタバレ・マーケティング戦略」に則したものと言える。だから、公式サイトが公表する前にネタバレ記事を上げるな、という批判はプリキュアの生みの親に背くことになる。

 

では、ヒーリングっど♥プリキュアのキュアアースのケースを見ていこう。まず、そもそもなぜ、毎年追加戦士を投入する必要があるのか、についてだが、これは企業人なら分かるように、アニメの放送の中盤を盛り上げると共に、追加戦士関連グッズを発売することにより、アニメグッズ業界を活性化させるため。

番組放送の序盤、つまり2月から3月にかけては「新しいプリキュア」の登場、ということで視聴率も良く、2月から4月にかけての関連グッズ発売により、玩具業界等は活性化する。

その「熱気」は5月以降、落ち着いてくるため、再びの隆盛、消費者の購買欲を高めるため、中盤の6月下旬頃、追加戦士を投入し、関連グッズを発売する。

 

終盤の「盛り上げ」はプリキュアがフォームチェンジをする時期で、その関連グッズが発売される。このように年間を通して、視聴者を飽きさせないよう、購買欲をなくさせないよう、企業努力、マーケティングが行われる。

キュアアースの関連グッズはこれまで、2月に「ヒーリングステッキDX」、4月18日に「ラビリンのヒーリングルームバッグ」が発売されたが、どちらもアース単独のグッズではないため、狭義ではなく、広義の関連グッズと見做される。

ヒーリングっどプリキュア ラビリンのヒーリングルームバッグ 価格：8782円（税込、送料無料) (2020/4/23時点)

この2種の商品については、東映アニメーション社とバンダイ社は、スタプリ時のキュアコスモのネタバレ戦略を見直す形となった。

 

ネタバレ(マーケティング)戦略とは、プリキュアの例で言えば、まだ公式には公表していない追加戦士を収録したグッズを発売することにより、ネットにネタバレ記事や画像が投稿されることを促し、公式発表と関連グッズが発売されるまで、注目され続けるようにする戦略。

キュアコスモ時は2月にビジュアルとCVが分かるグッズを発売したが、今回は「小出し」にした印象を受ける。ステッキ時は戦士名とCVだけの公表(グッズによる)に抑え、ルームバッグ時にビジュアルと変身前の名前が分かるようにした。小出しにした方が、注目の持続性がアップするから、戦略としては優れている。

 

ところで以前の記事のコメント欄にも記したが、「たのしい幼稚園」公式ツイッターが三森すずこのツイッターをフォローしていることを以て、ネットではキュアアースのCVは三森だという見解が流布しているが、三森がCVを務める他のアニメや特撮はたの幼では掲載されていないのだろうか。

今後もネタバレ記事を期待する、という方は次のバナーをプリーズクリック。

人気ブログランキング