わたし物語 バックナンバーはこちらから。
なんとかギリギリで指定校推薦をもらうことができ、
面接や論文試験も無事に終わり、
中央大学法学部へ進学しました。
本当は、教育学部へ行きたかったけれども、
せっかく、法学部へ行ったことだし、
自主的に参加する「法職講座」なるものに参加しました。
必修の授業でも、刑法や民法、憲法の講義を受けてはみたものの・・・。
やっぱり、興味が持てませんでした。
そんなことは、わかっていたはず。
それでも、ただ東京の大学へ出たいという動機で
法学部へ入ってしまった自分を責めていました。
文学部へ転部しようかとも思いましたが、
そうすると指定校推薦をもらった母校の名前に傷がつくかもしれない、
と恐れて、それも断念。
1人暮らしを初体験し、
バイトを初体験し、
恋も初体験し、
高校時代に比べたら、断然楽しい日々でしたが、
何だかモヤモヤした日々でした。
（写真はイメージです。）
バイト先の店長にも
「もう一つ、皮が剥けないんだよな〜。」
と言われた言葉が胸に刺さったのでした。
そんな時、同じ高校の同級生の男の子から
久しぶりに会えないかと連絡が来ました。
彼も、東京の大学へ進学し、
東京で一人暮らしをしていました。
私は嬉しく思い、
カフェでお茶をしたのでした。
「最近、どう？」
と聞かれ、彼との会話にグイグイ引き込まれていきました。
そして、それは・・・
自己啓発セミナーでした笑。
３日間７万５千円の渋谷での「自己分析」という名のセミナー。
私は、そこにどっぷりとハマっていきました。
自己分析の後は、２泊3日１５万円の「自己表現」という名のセミナーへ。
そして、１００日間３万円？だったかな「自己表現」という名の勧誘活動。
１００日間が終わっても、選抜メンバーとして、渋谷の街で
いきなり初対面の女子学生に声をかけ、勧誘していました。
もう、超怪しくて、痛いヤツでした笑。
だけれども、今思うと、
そこで涙を流したり、
自分の本音に向き合ったりした時間は、
私にとって、必要な時間だったんだと思います。
やっぱり、癒しが必要だったと。
そこで出会った友達とは今もつながっていて、
それぞれ結婚したり、子育てしたりしながら、
あの頃は、ヤバかったけど、楽しかったねー、
なんて笑い話になっています。
そこで出会った、同じように悩みを抱える大学生との出会いは、
本当に宝物でした。
そして、いきなり誰かに声をかけると言うプライドを捨てる勇気も学びました。
自分の思いを人に伝える勇気も学びました。
「やっぱり、先生になりたい！」って気がついたのも、
そのセミナーのおかげでした。
大学４年になり、教員試験の勉強に本腰を入れるため、
自己啓発セミナーを卒業しました。
そして、中学校社会科で地元静岡県の採用試験を受けました。
しかし、不合格。
学生ボランティアとして通っていた小学校の校長先生に声をかけてもらい、
特別支援学級の介助員（アルバイト）として働きました。
同時に通信教育で小学校の免許を取りながら、
校長先生に論文試験の添削をしてもらう日々でした。
大変だったけど、やりたいことに向かって頑張る日々は、
楽しく、充実していました。
やっと、また中学の時のように、
夢中になれたものが見つかり、
それに向かって、頑張れる喜びを感じていたのでした。
そして、一年間で小学校の教員免許を取得し、
晴れて東京都の教員採用試験にも合格。
いよいよ、教師生活をスタートすることになりました。
その⑦へ続く・・・