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■ 設備保全の記録もない中国工場!! ■
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前回、検査記録を一切取っていない鉄材を加工している中国工場の話を書きました。今回はこの続きとして設備保全の記録に関するこの工場の実態を紹介したいと思います。
この工場は品管と同じように設備管理を担当する責任者がおり、設備保全を一手に引き受けていました。設備は定期的にメンテナンスしているとの話がありました。また、金型などの摩耗管理は製品の状態を見て判断する出来映え管理でやっているとのことでした。
ただし、検査記録と同じで設備のメンテに関わる実施記録も一切残していません。それではどの設備をいつメンテしたからわからないと次にいつメンテをするかはどうやってわかるのかと質問しました。
長年の経験からどの設備をいつメンテすればよいかはわかるとの回答がありました。やってはいると思われるのですが、どこまできっちりやっているかは確認のしようがありません。
このように検査や設備保全の記録のない工場ですが、無管理という訳でもありません。無管理で不良が多発していれば、いくら価格が安くても、顧客が中国企業でもリピートオーダーはしないはずですが、この工場多くの受注を抱えているようでした。
日本企業がこの工場の管理状況を見たら、取引先としては選ばないと思います。わたしが新規取引先開拓の責任者だとしても購入先の対象からは外します。
仮に取引するという判断をした場合、品質を確保するためには、この工場の管理が十分でないことを理解して、自社で何らかカバーすることが必要になると思います。
取引先工場のレベルによって、自社でやることが変わってくると考えなくてはいけません。管理レベルの違うA社とB社の製品を買う側が同じ管理で使うのは、無理があります。
また、どの程度の品質かは差し置いて、この中国工場の現状の品質は、品質管理責任者や設備保全責任者がいるから保たれていると考えるべきです。個人の力で保たれているのであって、工場の仕組みでこの品質が保たれているということではありません。
もし、この責任者が何らかの理由でいなくなったら、現状の品質を保てなくなると考えなくてはいけません。そのような状況になったときは、取引可否を見直す必要があります。
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