一、「知られていない」+「付加価値」=テレビが好む情報
ここで注意してほしいのは、テレビ番組だから、
「大手メーカーの有名な商品じゃなきゃ取り上げてくれない」というのが、
間違った認識だということ。
むしろ、今まで世に出ていないけどキラリと光る、
そんな無名の注目株をいち早く取り上げることを、制作者は喜ぶ傾向があるのです。
一例として、私がディレクターを務めた番組内の、
生中継コーナーで実際にあった出来事を紹介しましょう。
日本中が猛暑に悩まされていた、とある夏。
「涼しい映像を楽しんでもらおう」と、全国の「滝」を生中継で紹介する特集を、
一週間にわたって組むことが決定しました。
そこで、関東地区を担当していた私は、関東にある滝をリサーチすることに。
関東の滝と言われて、栃木県日光の「華厳の滝」をはじめ、
茨城の「袋田の滝」、群馬の「吹割れの滝」などを
思い浮かべた人が多いのではないでしょうか。
しかし、そうした有名な滝は、今さらテレビで取り上げるには少々抵抗があるのです。
なぜなら、「有名」=「すでに視聴者は知り尽くしている」ことですから、
有益で新鮮な情報の提供を使命と考えているテレビで、
わざわざ紹介するまでもないということです。
そこで私が選んだのは、群馬県草津市の国有林の中にある
「嫗仙の滝」(おうせんのたき)でした。周辺の岩肌は、
温泉に含まれる成分が付着して赤く変色していて、
その岩肌を流れ落ちる水との色合いが実に美しい滝です。
このときの企画に珍奇さは求められていません。
しかし、番組ディレクターは「知られていない」+「特別な何か」がある滝を探し、
番組で紹介するのです。
メディアの報道スタンスは「大衆に知らせるべき情報の発信」や
「知られていない有益な情報の発信」が基本。
つまり、すでに有名なものよりも、今はまだ無名なもののほうが、
テレビで紹介されるチャンスは大きいのです。
二、PRがもたらす波及効果
PR活動の結果、メディアに取り上げられる最大のメリットは、
商材の魅力を消費者に迅速かつ広範に伝えられること。
その上、新規顧客の開拓・販売促進などはもちろん、
付加価値として「番組(第三者)に取り上げられる」=「信頼できる企業活動」と
認識されるおかげで、会社の信用力が大幅にアップするのです。
それは営業や販売のみならず、資金調達など財務面でのメリットを生み出すこともあります。
また、頻繁なPR活動をする会社は、「企業活動が活発」という
ポジティブなイメージが付くのでブランド力が上がります。
それが従業員のモチベーションアップ、有為な人材の流出防止や
確保などにつながるケースも多々あります。
つまり、効果的なPR活動の継続は「企業の活性化」にもつながるのです。