ある日、世田谷区に住むAさんが突然にタイムワープをし、巨大な宇宙空間に放り出されたとしたら、それだけで地球は崩壊してしまうのではないかと私は思う。
それくらい、人と人は密接に連関しているのだ。
銭湯の番台がいなくなれば銭湯には入れないし、コンビニのバイトがいなくなればシフトはまわらない。
最近、1人が好きという言葉をよく耳にする。
しかし、これは本当の1人ではなく、孤独ではない1人だからこそ、その時間がふとした毎日の中で落ち着くのだ。
本当の1人とは、無人島にずっと1人で誰と会話することなく、延々と1人で生活していくような、そんな長く果てしない毎日の連続だろう。
1人でTVを見るのも、そのTVの中には自分以外の人間が存在し、またその人間が他者と会話しているのを眺めているのだ。
もし、本当の1人となった時に、1人が好きといった人達はそれでも好きと言えるだろうか。
本物の孤独に勝てるのだろうか。
それでも好きと言い切った者が仮にいるのなら、この世の中で一番自分自身が嫌いな人間ではないのかと、そう私は感じる。