北朝鮮国営メディアは30日,金正恩総書記が空軍創設80周年記念行事(11月28日開催)に出席した様子を報じるとともに,北朝鮮空軍の兵器システムを写真で公開した。金総書記は演説で,米韓を念頭に,「空軍は敵のあらゆる偵察行為と軍事的挑発を断固として撃退し,抑制しなければならない」と強調し,「空軍は核戦争の抑止力行使の一翼を担うことになる」と主張した。

アメリカの軍事シンクタンク関係者は,北朝鮮の空軍兵器公開について,「北朝鮮は,抑止力強化として核兵器や長距離弾道ミサイルの開発・強化を推進してきた一方。空軍兵器に関しては,韓国に後れを取っていると言われている。今回公開された写真を見ると,飛行場には戦闘機や各種ミサイル,早期警戒機,偵察用無人機が展示されており,『セッピョル』シリーズの偵察・攻撃用無人機や,ロシアの改造型の早期警戒管制機(AEW&C)などの存在が確認されている。最新の空軍兵器を北朝鮮が公開することで,これまで弱点と指摘されてきた北朝鮮空軍がロシアとの軍事的協力関係により着実に強化されていることを,内外にアピールしたかったのだろう。また,金総書記の娘『ジュエ』氏が約3か月ぶりにその姿を公開されたことにも注目している。金総書記は,自身が後継者として表舞台に出るのが遅れたことが,張成沢らとの権力闘争の要因となったと見ているとの分析に加え,体調面に不安を抱えているのではないかとの情報も多く,早期に『ジュエ』氏の後継者としての地位固めを着々と進めているのだろう」とコメントする。

なお,北朝鮮は,ロシアとの軍事的協力関係の強化により,海軍では原子力潜水艦の配備に向けた動きが活発化しており,今後は空軍でも核兵器搭載可能な戦闘機が開発される可能性が高いとも指摘されている。