高市早苗首相は5日,ゴールデンウイーク(GW)中,ベトナムと豪州を相次いで訪問した。
2日,ベトナムでは自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の進化を唱え,国家主席を兼ねるトー・ラム共産党書記長やレ・ミン・フン首相らとの会談。経済安全保障分野での協力を2国間協力の新たな優先分野とし, ベトナム国内の製油所の原油調達を支援することで一致した。
4日,豪州でアルバニージー首相と会談。レアアース(希土類)など重要鉱物の供給網を確保し,経済や安全保障分野含めて連携を強めることを,「準同盟国」として互いに確認した。
永田町を拠点とする政治ジャーナリストは,「ゴールデンウイーク(GW)中は,国会の日程的にも外遊する絶好の機会となる。首相で3億,閣僚で3000万円の費用が支出されるという外遊。今年は10閣僚が各地を訪問している。国民が物価高で生活に困窮していることを踏まえると,より有意義な外交を展開してもらいたいものである。女性国会議員がまるで観光旅行と捉えられるような写真を投稿し,『エッフェル姉さん』と揶揄され,物議を醸したことや,元首相の息子が外遊に同行して公用車で観光名所を訪れてお土産を買っていたことが問題視され,批判されたこともあった。今では外遊は相当可視化されており,閣僚は訪問先で,それぞれの仕事を緊張感をもって確実に遂行していたようだ。その詳細は首相に報告され,報道されることになるだろう。そういえば,今井議員(元アイドルの今井絵理子参院議員)の『パリ研修報告書』はどうなったのだろうか」とコメントする。
GW中の外遊で訪問国が最も多かったのは茂木敏充外相の4カ国(4月29日~5月6日)で,ザンビア,アンゴラ,ケニア,南アフリカで政府要人と会談した。
なお,他の閣僚の外遊日程は次のとおりであった。
〇林芳正総務相(5月1~7日)
モルドバ,ルクセンブルク,ベルギー
〇片山さつき財務相 (5月2~6日)
ウズベキスタン
〇鈴木憲和農林水産相 (4月28日~5月1日)
バングラデシュ,マレーシア
〇赤沢亮正経済産業相(5月5~8日)
フランス,ベルギー
〇金子恭之国土交通相 (5月6~10日)
ドイツ,イタリア
〇小泉進次郎防衛相(5月3~7日)
インドネシア,フィリピン
〇松本尚デジタル相(5月3~6日)
ベルギー
〇黄川田仁志沖縄・北方担当相(5月4~6日)
イギリス
〇小野田紀美経済安全保障担当相(5月3~6日)※小林鷹之政調会長同行
インド
かつては,日本を離れると海外では歓迎され,国内のように批判されることもなく,のんびりムードになる国会議員もいたようだが,今では外遊は相当可視化され,多額の公費を支出しているため,国会議員にとっては国民に「どう見られているか」を常に意識した気の抜けないものとなっているようだ。〆